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モーゼス






PWJを歓迎する村人

涙は瓶につめ、その涙を水と復興に変えよう・・・
2004.10.08

長く続いた内戦を経て、国内避難民や難民たちの故郷への帰還が動き出したリベリア。そのリベリア・ロファ州で、帰還民のための支援活動に従事するピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)の現地スタッフ、モーゼス・ゾンゴラ・コリエから、戦乱の悲しみと、PWJの支援が人びとに届けている希望をうたった詩が届きました。

モーゼスは、エンジニア・製図技師として今年8月からPWJスタッフとして働いています。エンジニアとしての仕事の一方、詩作を続け、詩人としても活動しています。そのモーゼスの詩のタイトルは、「ピース ウィンズ・ジャパン」。原文は英語です。

Peace Winds Japan
By Moses Zongola Kollie

Fourteen years
Walking at the river banks
Footstep by footstep without an echo
There conflict winds blow
With loud sound of nightmares

Years ago along the river tears drop
Some goes to the living
Some goes to the dead
What a pity?
Why now?
Tears sit in our eyes
Crying from these powerful men

More closer and closer we feel
Peace Winds Japan blow around us
Leaves around us falling
Tears dry from our faces
Looking at infrastructure
And buildings De-roof
We have suffered for so long
Suffering for long

Blow Peace Winds Japan blow
Put our tears into your bottle
Turn it to Water and Sanitation
And reconstruction
I mean safe drinking water
And rehabilitation of schools, towns and bridges

Blow Peace Winds Japan blow
Blow Peace Winds blow
In our native Land
Lofa County, Liberia

ピースウィンズ・ジャパン
作: モーゼス・ゾンゴラ・コリエ
訳詩:近藤真理子(PWJ広報・マーケティング部)

14年間も
川べりを歩いてきた
足音を立てることもなく一歩一歩
そこでは争いの風が吹く
恐ろしい夢の轟音とともに

昔その川には涙が流れていた
生きる者のところへ
死んだ者のところへ
なんて悲しいことなんだ
なぜなのだ
涙が止まらない
こわもての男たちが涙を流している

心を通わせれば通わせるほど
ピースウィンズ・ジャパンの平和な風が吹く
木の葉が吹かれて
涙が乾いていく

道路や屋根の吹き飛んだ建物を見てごらん
われわれは本当に長い間苦しんできた
苦しい毎日だった

吹かせようピースウィンズ・ジャパンの風を
私たちの涙を瓶に詰めて
水や水道設備に変えよう
そして復興にも
それは安全な飲み水や
学校や町や橋を再建することだ
吹かせようピースウィンズ・ジャパンの風を
吹かせよう平和の風を
われわれの母なる大地に
リベリアのロファ州に



モーゼスは、1966年、リベリアのロファ州ヴォインジャマ地区で生まれました。技術専門学校などで石造建築や土木工学を学んだ後、1997年から3年間、他の国際NGOに建設技師として携わり、今年8月、PWJに加わりました。

モーゼスはどんな思いでこの詩を書いたのか、その理由を伝えてきてくれました

「私はこの詩を書くことで、世界の人びとに戦争はいけないというメッセージを送りたかったのです。銃を捨て、心にある憎しみを断ち切り、人間の権利を尊重し、銃のない社会を築こうと。この詩を書きたいと思ったのは、PWJと初めての契約を交わした日でした。自分の描いた絵の後に座り14年間の母国の内戦を振り返っていたときです。PWJがリベリアの人びとに対して行っている人道支援への共感の気持ちがあったのです。というのも、我々リベリア人は本当に長い間苦しんできました。いつも駆け回り、助けを求め続けてきたのです。水がなく、のどが渇き、眠る場所もありませんでした。しかし、PWJが手動揚水機を設置したことできれいな水供給されるようになりました。PWJによって、シェルター(仮の住まい)を建設するための資材の提供や、学校や橋の修復も行われました。ロファ州にはPWJの風が吹いているのです」

長い戦乱で傷ついたリベリアの人たちの心に、PWJの活動は希望の風となって吹いていることをモーゼスは情感豊かな詩で表現しました。多くの人たちを苦しめたリベリア内戦。今、人びとは平和な暮らしを求めて再建の一歩を踏み出しました。これからもPWJはリベリアに本当の平和がくるように、爽やかな風を送り続けていきます。

村人たちはPWJスタッフが到着すると、鍋やボウルをたたいて盛大に出迎えてくれます


子供たちもPWJスタッフを手拍子でお出迎え


立派な雄鶏を受け取るPWJスタッフ


事務所の庭を散歩するニワトリたち


ニワトリたちは夜になると事務所にあるパラバハット(集会所)のてっぺんで眠る
PWJオフィスは養鶏場!?
2004.07.04

PWJスタッフが訪れる村々では、村人たちがいつも盛大にPWJを歓迎してくれます。現地のご馳走をふるまってくれたり、歌や踊りを披露してくれたり。そして、もっとも典型的なのが、村で一番立派な雄鶏をプレゼントしてくれることです。時には何羽かつかまえて「好きなニワトリを選んでください」といわれるほどです。

村人たちの好意を断ることは失礼にあたるため、私たちはありがたくニワトリを受け取ります。しかし、訪れる村々で雄鶏をもらい続けた結果、いまPWJのヴォインジャマ事務所はさながらニワトリ小屋と化しています。スタッフで美味しくいただいたり、配ったりしているのですが、数は増える一方。先日は50m先にある別のNGOから「毎朝、コケコッコーとうるさい!」と苦情がきてしまいました。ニワトリたちは毎日お散歩をして周囲のNGOオフィスを訪れているため、近所では有名です。

PWJオフィスでは雄鶏だけが増えていったので、町で雌鳥も2羽を購入しました。2週間後には卵を産むようになり、有効な蛋白源を供給してくれることを証明してくれました。残念ながらこの第一号の卵はスタッフによって食べられてしまいましたが、今後はふ化もさせるべく、現在ニワトリたちのために小さな家の建設を計画中。たくさんの卵を産んでくれることを期待しています。もちろん、PWJの「帰還民への住居支援」とは別です。

PWJヴォインジャマ事務所 河村護
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