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![]() アセスメントのため山道を行く国田(手前) ![]() テントの状況などを確認 ![]() 困難な中で生活する被災者 ![]() 聞き取りの背後の山には白い雪 |
支援のすき間を埋めるため山を登る日々 2005.11.29 報告:國田博史(パキスタンにて緊急支援活動中) 11月半ばに被災地に入り、バラコット市周辺や北部の山地に点在する集落で、テントやストーブなどの配布先を決めるための調査を続けています。市内や幹線道路沿いに比べ、アクセスの難しい山村には支援が届きにくく、依然高いニーズがあります。急な山道を30分から1時間、ときには2時間以上も歩いてようやく目指す村に着くというきつい仕事ですが、必要な人に支援を行き渡らせるためには欠かせません。 11月28日は、バラコットの背後にあるバンギアンという山に登りました。山すそには美しい棚田や渓谷が見えますが、登り始めて15分もたつと息は乱れ、足も重くなり、景色を楽しむ余裕はありません。朝方の雨で道はぬかるみ、足を滑らせないよう神経を使います。しかし、山道に慣れた地元の人は、素足にサンダル履きという信じられない格好で苦もなく登っていきます。重さ数十キロのテントを1人でかついで行く人もいます。 ガイド役を務めてくれたグラム・ジラニさんが道々、地震の朝の怖い体験を語ってくれました。山腹の放牧地で羊を追っていた彼は、地面が目の前で突然音を立てて割れ、上下左右に激しく揺れ動くのを見ました。次の瞬間、少し離れた場所で土砂崩れが起き、そこにいた仲間は羊と共に、あっという間に大量の土砂に飲まれていったそうです。「今もまだあの岩の下にいるんだ。私は神に助けられた」と、遠い谷底を指差して話してくれました。彼自身も3日後、別の場所で地滑りに巻き込まれ、数十メートル下まで滑り落ちましたが、自力で這い上がり助かったと言います。 村に着くと、バラコット市内同様、20軒ほどの家の大半が押しつぶされたように崩れ落ちていました。前夜来の冷え込みで奥の山は雪に覆われ、この村にも厳しい季節が迫っていることを実感させます。家を一軒一軒見て回り、地元スタッフの通訳で家族構成や生活状況を聞き取って、テントなどと交換できるクーポンを手渡していきます。テントの数に限りがあるため、冬用のテントがなくビニールシートなどでしのいでいる家庭、1つのテントに10人以上が暮らしている家庭に優先的にテントを提供します。ある家族は、地震から1カ月半たった今もテントの配給をまったく受けられず、持ち合わせの布やシートでつくった仮のテントで雨風を避けていました。また別の家族は、廃材で建てたすき間だらけの小屋で15人がひしめきあっていました。そんな厳しい暮らしぶりを目の当たりにし、「初めて来てくれたNGOだ」と言われると、疲れても登ってきてよかったと心の底から思います。 クーポンを受け取った家族は数日内にPWJの配給所でテントなどの物資を受け取ることができます。冬が迫るパキスタン北部、配布物資も残り少なくなりました。 支援の現場から トップへ パキスタンでのPWJの活動 |
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