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   <title>現地ルポ：アフガニスタン（ピース ウィンズ・ジャパン）</title>
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   <updated>2008-04-16T13:46:29Z</updated>
   <subtitle>ピース ウィンズ・ジャパンのアフガニスタンでの支援的活動を記録した現地ルポです。</subtitle>
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   <title>静岡・千代田東小の4人が作った絵本をアフガニスタンに！</title>
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   <published>2008-04-16T10:00:00Z</published>
   <updated>2008-04-16T13:46:29Z</updated>
   
   <summary>静岡県静岡市立千代田東小学校の旧6年生の4人が、総合学習の授業で「アフガニスタン...</summary>
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      静岡県静岡市立千代田東小学校の旧6年生の4人が、総合学習の授業で「アフガニスタンの子どもたちへ」と素敵なプレゼントを作ってくれました。そのプレゼントはアフガニスタンの子どもたちを励ます絵本。ピースウィンズ・ジャパン（PWJ）は3月14日、4人の応援メッセージとともに、心のこもったそのプレゼントを無事、アフガニスタンの子どもたちに届けました。
      <![CDATA[<div class="photoCt"><img alt="絵本とPWJスタッフと一緒に記念撮影" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/IMGP4056.jpg" width="250" height="166" /><br/>絵本とPWJスタッフと一緒に記念撮影<br/>(C)Peace Winds Japan
</div>

4人は、総合学習の授業で「人のために自分にできることは何だろう」というテーマで、世界の国々に目を向け、日本の現状からは想像もできない「紛争」が今なお現実にあるを知りました。アフガニスタンに注目し、資料を探していたところ、PWJのホームページで、アフガニスタンで毎日水くみをするアブドゥル・アジスくんのことを知ったそうです。少しでも、がんばって毎日水くみをしているアジスくんや、その友だちの力になりたい…そのような思いから、何ができるだろう？と考えた結果、応援メッセージを伝えるために絵本を作ることに決めました。言葉は何語で書いたらいいのかな？など、真剣に考えながら、心のこもった絵本が作られていきました。

そんな素敵な絵本がPWJ東京事務局に届いたのは12月。絵本を見たPWJスタッフは、そのカラフルでかわいらしい絵本に感激しました。アフガニスタンにその絵本を運びこんだスタッフは、「ちゃんとアジスくんに会えるかな」と少々不安でしたが、4人の気持ちが通じたのか、無事アジスくんと友だちに出会い、本を手渡すことができました。

アジスくんは、最初はとてもびっくりしていましたが、PWJスタッフが説明を続けると、明るくうれしそうな表情になりました。そして最後に、絵本を通じた日本の子どもたちとの突然の、そして不思議な出会いに、うれしいような照れくさいような緊張したような表情でお礼を言ってくれました。立ち会ったPWJスタッフも穏やかな気持ちでいっぱいになりました。

<div class="photoCt"><img alt="日本からのプレゼントにびっくり！（左がアジスくん）" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/IMGP4016_s.jpg" width="250" height="187" /><br/>日本からのプレゼントにびっくり！（左がアジスくん）<br/>(C)Peace Winds Japan</div>


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   <title>児島淳のピースウォーターレポートVol.7サリプルの天水域農業を考える（下）〜天水域農業の課題と調査の重要性</title>
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   <published>2007-09-19T11:30:00Z</published>
   <updated>2008-04-14T13:39:07Z</updated>
   
   <summary>前回のレポート「サリプルの天水域農業を考える（下）」がアフガニスタン・サリプルの...</summary>
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      前回のレポート「サリプルの天水域農業を考える（下）」がアフガニスタン・サリプルの天水域農業の一例です。幾つかの問題点が概観できると思います。
      <![CDATA[その問題点とはすなわち、
@農作物栽培のための表面流回収手法はサリプルのような地方では存在しない。
A年々の降水量の変動に大きく翻弄されてしまう農業形態である。
B土地利用問題に代表される地元住民の有する慣習が農業と密接に関係している。
です。

@とAに関しては、安定的な農業用水を確保できるような工夫はどの程度可能であろうかを調べる必要性を示しています。表面を流れる水の貯留の仕方については、このレポートの1回目に紹介した伝統的方法のほかにも、すでに世界各地の乾燥域でたくさんの方法が提案されています。@での最大の課題は、どのような方法ならどの程度水を貯留できるのか、という点です。降水形態や土壌特性など多くの因子が関わる物理現象です。またBは、その工夫を現実の村々に落としこんでいくにはどうしたらいいかを模索する必要性を示しています。

これから真にアフガニスタンが復興してゆくために欠かせない農業。その農業のなかで重要な位置を占める天水域。広大で貧困に苦しむ人々が多く住む天水域。この天水域を、如何に持続的な食糧生産域にするか。これに答えるためには、@〜Bを総合的にそして広域で考えていかねばならないことは自明でありましょう。広域で考えるためには、@やAについて複雑な物理現象を解くために衛星データやコンピュータなど文明の利器を用いた作業も必要でしょうし、一方では、現地の農業について教えを請い、慣習について幾つもの村で何度も何度も話し合って信頼関係を構築しながら掘り下げてゆくような、地べたを走り回るような作業も必要です。この２つを融合させるプロセスのなかで、より実際的な支援のかたちを住民の皆さんと知恵を絞って探してゆく。一見時間はかかる方法だが実は最短の方法であるように私には思えます。反対に、このプロセスを省略した場合、何か起こるでしょうか。現地の人々の死活を左右する水と土地に関わるのですから、影響の大きさは推して知るべしでしょう。

PWJでは現在、水資源調査を通して地表面流を効率よく集めるための方法を模索しています。そのためには、どうしても、基本的な気象や水の動きに関する調査、そして、伝統的な土地利用制度などに関する知見が必要なのです。住民や長老会、現地の専門家らとともにじっくりと話し合い、“村人が真に欲しているのはどのような方法なのか、それは持続できるものなのか、伝統的な習慣と対立するものではないか”などについて議論をしていくことも必要です。個人的な意見ではありますが、この“じっくり”というスタンスを取れるアクターはNGOだと考えています。

<div class="photoCt"><img alt="060719AFGSRP026Ds.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/060719AFGSRP026Ds.jpg" width="240" height="173" /><br/>水くみに向かう少年とPWJ児島<br/>(C)PWJ</div>

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   <title>児島淳のピースウォーターレポートVol.6サリプルの天水域農業を考える（上）〜天水域農業を営むある家族</title>
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   <published>2007-09-13T07:00:00Z</published>
   <updated>2008-02-04T14:58:25Z</updated>
   
   <summary>ピースウィンズ・ジャパン（PWJ）が活動するアフガニスタン北部、サリプルの天水域...</summary>
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      ピースウィンズ・ジャパン（PWJ）が活動するアフガニスタン北部、サリプルの天水域では現在、スイカの出荷が続き、春コムギの収穫がほぼ終わっています。前回のレポートでは、雨季に表面を流れる水を貯めることの重要性について考えてみました。では、実際の天水域農業はどのようなものでしょうか。イメージを持っていただくために、１つの例を挙げてみたいと思います。
      <![CDATA[PWJがすでに４年間、水資源調査事業のなかで観測を続けているシラムという天水域があります。シラムでスイカ畑を持っているある家族に話を聞きました。彼らの話は天水農業の典型的な形態を示していると思われるのでここに紹介します。

<div class="photoCt"><img alt="天水域地帯の丘陵域" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070913_1_AFG_S.jpg" width="360" height="239" /><br/>天水域地帯の丘陵域<br/>(C)PWJ/Atsushi Kojima</div>

彼らが所有している畑は、天水域地帯の只中にある丘陵域の一つの斜面で、最寄りの河川域まで車両で約40分のところです。彼らの村からは、徒歩で1時間ぐらいです。私が畑を訪ねたときは、13歳の少年が2匹の犬と一緒に24時間、スイカ畑の番をしていました。ご飯はお父さんかお兄さんが持ってきてくれるそうです。9月12日からはラマダンが始まりますので、この暑い畑の上でいったいどうやって耐えるのか気になってしまいますが、さして気にする風はありませんでした。

<div class="photoCt"><img alt="畑がある丘陵域の斜面" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070913_2_AFG_S.jpg" width="180" height="120" /><img alt="スイカ畑の番をする少年" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070913_3_AFG_S.jpg" width="180" height="120" />写真左：畑がある丘陵域の斜面<br/>写真右：スイカ畑の番をする少年<br/>(C)PWJ/Atsushi Kojima</div>

さて、畑の様子ですが、下の写真でわかるようにスイカは2ｍ〜数ｍごと程度にしか果実が見つからないくらいかなり疎らな間隔でなっており、大きさもまちまちです。日本のスイカ畑とは印象が異なります。

<div class="photoCt"><img alt="スイカ畑" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070913_4_AFG_S.jpg" width="360" height="239" /><br/>スイカ畑<br/>(C)PWJ/Atsushi Kojima</div>

写真ではきれいにスイカが見える畑を選びましたが、普通は、スイカが埃にまみれていて一見雑草が生えているようにしか見えない場合が多いです。雨季の水を人工的に溜まりやすいようにする構造などは見当たりません。植える時期はこの地域では6〜7月ごろで、約１mの格子ごとに、20cmぐらいの穴を穿ち、種を3つづつ埋め、ヤギの糞を肥料代わりに施します。気になる播水ですが、この熱風の吹く天水域であっても１度も水をやることなく、全ては雨季の間に降って地中に染みこんでいる水分がたよりです。昨年は降水が少なく収穫量は非常に少なかったのに対し、今年は雨季にある程度雨があったのでナリはよかったのですが、害虫の被害が多く、収穫量を下げる原因となったということです。前回取り上げた、年々変動する降水量の影響を大きく受けています。この時期にはスイカ以外の作物は栽培していないので、収穫がなくなれば、収入はゼロになってしまうということです。家畜や種籾を食いつぶしながら生活するしかありません。

収穫したスイカは、家族で借りた馬車などで約5時間かけて、サリプル中心部のバザーまで運びます。バザールでは、大きさや時期にもよりますが、今は1個10〜30Afs.（1ドル≒50Afs.）だそうです。この出荷が終われば、牛に犂を牽引させる手法で耕転を行い、冬コムギの播種の準備をします。雨季が来るのは冬コムギの播種の後です。冬コムギの栽培ももちろん雨季の降水量に完全に依存しています。冬コムギのあとは、セサミや亜麻を植え、またスイカやメロンに戻る、というサイクルです。

<div class="photoCt"><img alt="馬車でスイカを運ぶ" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070913_5_AFG_S.jpg" width="212" height="320" /><br/>馬車でスイカを運ぶ<br/>(C)PWJ/Atsushi Kojima
</div>

<div class="photoCt"><img alt="バザーに並ぶスイカ" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070913_6_AFG_S.jpg" width="360" height="239" /><br/>バザーに並ぶスイカ<br/>(C)PWJ/Atsushi Kojima</div>

スイカ畑の向かい側の斜面は、すでに麦が刈られた後でした。以前はその家族の所有する土地だったそうですが、何らかの揉め事で親戚に取り上げられてしまい、今は人の手に渡ってしまったということです。この地域を牛耳っているコマンダー（元武装グループのリーダー）やシュラ（長老会）に話を聞くと、不在地主は少ないらしく（特に土地問題に関する厳密な調査というのは、様々な問題を誘発する可能性があり非常に困難です）、地主―小作という構図の問題はそれほど大きくないとのことでした。しかし、土地にまつわる係争は常に存在しているようです。第３者であるシュラ、ムッラー（聖職者）、コマンダーの仲裁が必要となることもあります。

次回はこのような天水域農業の課題と、水資源調査の重要性についてです。


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   <title>児島淳のピースウォーターレポートVol.5天水域農業を可能にするために（下）</title>
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   <published>2007-08-15T01:45:00Z</published>
   <updated>2007-11-15T09:23:24Z</updated>
   
   <summary>前回に続き、天水域農業が頼みの綱とする降水量について、今回は気候変動の影響につい...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-winds.org/">
      前回に続き、天水域農業が頼みの綱とする降水量について、今回は気候変動の影響について紹介します。近年問題になっている二酸化炭素濃度（CO2）の上昇に起因する地球温暖化に関する研究では、“大気CO2 濃度が上昇すると、降水域は減少するが、降水強度は増加する”、と予測しているものが多々あります。つまり、年間の降水量の合計は減るけれども、その雨/雪の降り方は、短い期間にドバッと降ってしまうようになる、という予測であります。　


      <![CDATA[この予測シナリオを、これまでの降水形態と比較して表すと模式図１，２のようになります。

<img alt="アフガニスタン降水模式図" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/AFGHP070815.jpg" width="360" height="283" />

すなわち、これまでは、弱い雨が長い時間をかけて降っていたものが（模式図１）、　これからは、強い雨が短い時間の間に降るようになり、しかも年間で合計した雨量は小さくなる（模式図２）という予測です。

気候変動の予測シナリオを、アフガニスタン北部という限定された場所に安易にあてはめて考えることは科学的ではないかもしれません。しかし、確かに現地で観測していると、対流性降雨を見かける頻度が高くなっているように思われます。

たとえば、2005年の6月10日には、サリプル天水域で1時間13.8mmという、強い雨を観測しました。そのときは、天水域の牧童が洪水で流されてなくなってしまいました。また別の豪雨に日には、天水域内を車で移動中であった我々は、村を襲う鉄砲水に出くわしました。鉄砲水は何度かのピークに分かれて村々の道を流れ下っていました。巻き込まれないようにスピードを上げて１0分ほど天水域内を横切り、なんとか安全なところまで逃げ切りました。

<div class="photoCt"><img alt="%8E%CA%90%5E%82P.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/%8E%CA%90%5E%82P.jpg" width="360" height="270" /><br/>強い雨直後の天水域の風景<br/>(C)Peace Winds Japan</div>

上の写真は、同じように逃げてきた地元民がたむろしている様子を写したものです（奥に見える丘陵域が、我々が逃げてきた鉄砲水地帯です）。この写真撮影の数分後に写真中央遠方の道に、鉄砲水が現れたのでした。このときの雨について、後で現地の長老たちに訊くと、「こんな雨はこの40年間見たことがない」という答えが返ってきました。現地住民の実感としても、降水形態は変貌しているのです。

降水強度の増加傾向は、ありうべき一つのシナリオとして、考えておかなくてはならないでしょう。　このシナリオが正しければ、一気に降る降水を回収する方法を考えなくてはなりません。　また、降水強度が上がることによる影響として考えられるのは、浸食されやすい土壌で構成されている天水域の土壌侵食の問題です。植生導入による土壌表面保護についても対応が求められてくるでしょう。気候変動の影響下のアフガニスタン天水域。テロやタリバンの問題で隠れてしまいがちですが、アフガニスタンの天水域への対策は、いますぐ手をつけていかねばならない深刻な問題なのです。

■すべての人に水を
　ピースウォーターキャンペーンに、あなたも参加してください
　<a href="http://www.peace-winds.org/jp/news/archives/070615_1630.html" class="linkmark" target="_blank">くわしくはこちらから
</a>]]>
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   <title>児島淳のピースウォーターレポートVol.4天水域農業を可能にするために（上）</title>
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   <published>2007-08-06T11:15:00Z</published>
   <updated>2007-08-15T05:31:35Z</updated>
   
   <summary>天水域での農業生産量を安定させることは、アフガニスタンの人々のなかでも貧困層と呼...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-winds.org/">
      天水域での農業生産量を安定させることは、アフガニスタンの人々のなかでも貧困層と呼ばれる人々の生活の安定につながり、またアフガニスタンの食糧安全保障にとっても大きな意味があるのは、これまでのピースウォーターレポートで述べてきたとおりです。貧困問題に加えて、最近アフガニスタン全土にわたってタリバンなどの反政府活動が盛んになっています。私の現地で知り合ったアフガニスタン人の親戚は、アフガニスタンの警察に勤めていましたが、非常に悲しいことにタリバンに拘束され、殺害されてしまいました。また、タリバンと国際治安維持軍・アメリカ軍との交戦でも多くの一般市民が巻き添えになっていることは周知のとおりです。
      <![CDATA[このようなテロ活動は、ある程度の現地住民からの協力・暗黙の看過がなければ不可能と私は思います。現地住民がテロ活動を受け入れる環境として、国際社会の支援が始まって6年経っても依然変化のない貧しい農村地域の人々の絶望感を指摘する意見もあります。このことは、裏を返せば、農村生活の安定がアフガニスタンやその周辺地域における治安の安定につながることを示しています。

天水域農業が、頼みの綱とする降水量について見てみましょう。以前のレポート（Vol. 2）で触れましたように、年間の降水量の年々変動（各年における年間降水量がどれだけバラつくか、という程度を表す）と年降水量の関係を調べると、乾燥した地域ほど、年降水量は年毎に大きく変動してしまうことがわかっています。

アフガニスタンの北部で実際に観測された降水データをみてみましょう。次のグラフは、アフガニスタン北部の中心都市であるマザリシャリフでの1949年からの降水量データです（マザリシャリフは、長期間の降水データが存在する数少ない都市）。なお、マザリシャリフは、PWJの活動地域から約100km離れた地点にあります。

<!-- マザリシャリフの降水データ<br />-->

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グラフの横軸は月、縦軸は降水量(mm)です。各年をクリックするとその年の降水量が表示されます。データには一部欠測があり、不完全ではありますが（12月の雨量が1968年以降欠測）、アフガニスタンでの降水量の変動の激しさがわかっていただけると思います。たとえば、春蒔き小麦で考えれば、2月ごろからの降水量は重要ですが、グラフによると月雨量は0mmから90mmの間を変動しています。このような降水形態に左右されて、農業生産高も大きく変動してしまうわけです。

大きく変動する降水量に依存しなくてはならないアフガニスタンの天水域農業ですが、では、天水域農業の生産を安定させるにはどうしたらいいのでしょうか。一言で言えば、農業用水を安定的に確保することです。つまり、グラフでみたようなバラバラな年降水量を前提としなくてはならない以上、年間降水量が少ないときにも多いときにも、地表を流下する水（表面流と言います）を効率的に回収する、貯水槽やカンダなどのインフラの整備が必要となります。

次回の「天水域農業を可能にするために（下）」では気候変動の影響についてご紹介します。


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   <title>雨に恵まれ豊作になったときに働く動物</title>
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   <published>2007-06-22T02:25:00Z</published>
   <updated>2007-06-22T04:15:26Z</updated>
   
   <summary>前回に引き続き、「閑話休題」的に、現地の表情についてのレポートです。今回は収穫期...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-winds.org/">
      前回に引き続き、「閑話休題」的に、現地の表情についてのレポートです。今回は収穫期によく働く動物たち、とくにラクダの働きぶりをご紹介します。といってもこうした様子が見られるのは雨が十分に降り豊作になった年だけで、雨が少なく収穫もない厳しい年にはこのような光景はみられません。

      <![CDATA[
日本でもどこでも、人びととともに働く動物たちの表情はどれも豊かだというのが、私（児島）の意見ですが、それはここアフガニスタン北部にも当てはまると思います。現地で人びととともに働くのは次のような動物たちです。

・狼にも負けない牧羊犬：
一度、草原で襲われたことがあり、食い殺されるかと思いました。幸い、飼い主の牧童が現れ、こぶし大の石をその犬に投げつけて追い払ってくれました。そう、飼い主が扱いに困るほどでなくては狼には勝てません。

・ロバ：
私のスタッフは「アフガニスタンで最も働き者なのはロバだ」といいます。

・馬：
サリプルの村々では、重要な働き手であり、冬にはブスカシという競技に活躍する仲間です。水文調査（水資源調査）では山行の相棒として欠かせません。

・牛：
畑の耕起、麦の脱穀などの力仕事に大活躍です。

・ラクダ（駱駝）：
大きな身体を生かしての荷物運搬が主な仕事ですが、“闘駱駝”の主役でもあります。


雨が十分に降り豊作となった年であれば、収穫期、彼らは大忙しです。2003年や2005年は実りの良い年でしたので、秋には麦を大量に積んだラクダをよく見かけました。写真に示すような荷物の積み方は序の口です。

<div class="photoCt"><img alt="こちらは薪を“満載”したラクダ（2003年）" src="img/070622AFG1.jpg" width="240" height="180" /><p>こちらは薪を“満載”したラクダ（2003年）<br />(C)PWJ/Atsushi KOJIMA</p></div>

2003年の秋のある日、私が天水域（雨水に生活を頼っている地域）にある丘陵域を移動していると、ある壮年の村人が、この写真のゆうに3倍はある麦の束を、ロープで結び合わせながらラクダの背に積み上げていました。私は「これはいくらなんでも積みすぎだなあ」と思いながら見ておりましたが、ラクダ自身も確かに「絶対無理だと思う」という表情でした。さて、果たせるかな、数分後その村人が仕上げにロープをきつく締め上げようとした途端、荷が解けて、大量の麦束が崩れ落ちてしまいました。そのときラクダは、たしかに、自分の両側に落ちた麦をかすかに一瞥（いちべつ）したのでした。その表情は、まちがいなく、「ほら。だからダメだと言ったのだ、俺は最初からわかっていた」という諦観（ていかん）を表していました。豊作の年の、のどかな夕暮れの光景です。

<div class="photoCt"><img alt="「俺はわかってるぜ」といいたげ？なラクダ（2003年）" src="img/070622AFG2.jpg" width="180" height="135" /><p>「俺はわかってるぜ」といいたげ？なラクダ（2003年）<br />(C)PWJ/Atsushi KOJIMA</p></div>

以上はきわめて主観的な観察であるわけですが、主観的ついでに述べますと、その年のサリプルでは、“豊作”という疑いようのない吉事が、明るい秋の夕方の麦畑や、そこで働く人びと、天水域の隅々にまで、充満しているように感じられました。NGOスタッフなどの客人を厚遇するならわしは、不作の年にもなくなることはありませんが、実りが少なければどうしても暗然とした気分は隠せません。この豊作年の秋には、干ばつの年や不作の年にはみえにくくなってしまう、アフガニスタンの農村の本質である醇厚さ（じゅんこうさ）があふれていました。

雨の潤沢に降った年に天水域で目にしたこんな微笑ましい光景を、もっと頻繁に見ることができたら。それが私の仕事の大きな目標になっています。


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   <title>乾期の現地は砂嵐・砂竜巻の季節 </title>
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   <published>2007-06-12T05:00:00Z</published>
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   <summary>アフガニスタンは乾期を迎えました。サリプルやマザリシャリフなど、ピースウィンズ・...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-winds.org/">
      アフガニスタンは乾期を迎えました。サリプルやマザリシャリフなど、ピースウィンズ・ジャパン（PWJ）が活動するアフガニスタン北部は乾期になると砂ぼこりがひどくなってきます。戸外はもちろん、事務所内もどんな部屋でもホコリだらけで、PC（パソコン）に悪いことこの上ないです。

      <![CDATA[<div class="photoCt"><img alt="sandstorm_S.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/sandstorm_S.jpg" width="360" height="270" />
</div>

これは事務所の写真ですが、とくに露出などを変えてとったわけではなく、空中に浮遊している砂の量がとりわけ多かったために異様な色になっています。本当はこの景色の向こうには山なみが見えるはずなのですがまったく見えていません。これは昨年の8月に撮影した写真です。この時期、雲はまったくありません。

砂埃だけでなく、砂の竜巻も頻繁に発生します。大きさはさまざまですが、一度事務所ごと、砂竜巻に巻き込まれたことがありましたから、直径10mくらいのものもあります。

次の映像は、砂竜巻に偶然出くわした小さな女の子（黒い服と白いスカーフ）が、砂竜巻の真ん中に立ってみたい！というように走っていく様子です。あまりかわいいので、あわてて映像に収めました。一度、砂竜巻の中に入ったとたん、そのものすごさに驚いて止まってしまうのですが、我に返ってまた追いかけていきます。現地では砂竜巻は珍しくないので、こういう子どもをみかけたのはこの1回だけです。

<iframe src="http://pb1.m-telebee.jp/vid/2768/play.html" marginwidth="0" marginheight="0" hspace="0" vspace="0" allowtransparency="true" bordercolor="#000000" frameborder="0" height="320" scrolling="no" width="340"><a href="http://pb1.m-telebee.jp/vid/2768/play.html"><img src="http://pb1.m-telebee.jp/users/peace-winds/sandstorm/sandstorm_Thumbnail.jpg" alt="アフガニスタン 砂の竜巻とたわむれる女の子" border="0" width="640" height="360"/></a></iframe>

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   <title>児島淳のピースウォーターレポートVol.3天からの水を貯める伝統的な方法 （下）</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/070530_1800.html" />
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   <published>2007-05-30T09:00:00Z</published>
   <updated>2007-05-30T14:45:55Z</updated>
   
   <summary>前回に引き続き、天水域の人びとの伝統的な採水法を紹介します。貧しいなかでの貧富の...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-winds.org/">
      前回に引き続き、天水域の人びとの伝統的な採水法を紹介します。貧しいなかでの貧富の格差や発展のみえぬ農村の実状をみると、複雑な思いをぬぐいさることができません。

      <![CDATA[<u>伝統的採水法3：手掘り井戸</u>
天水域には、雨期の最盛期にだけ現れるワジと呼ばれる河道があります。このワジ沿いには、少数ながら手掘り井戸が作られています。しかしその水位は不安定で、乾期になれば枯れ上がってしまったり、苦くてとても飲料用には使えなかったりで、とても依存できるものではありません。

<div class="photoCt"><img alt="天水域の井戸" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/RIMG0008_S.jpg" width="180" height="135" /><p>天水域の井戸<br />(C)Peace Winds Japan</p></div>


<div class="photoRt"><img alt="カギのかけられたカンダの蓋" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/kanda_S.jpg" width="135" height="135" /><p>カギのかけられたカンダの蓋<br />(C)PWJ/Atsushi KOJIMA</p></div>

<u>伝統的採水法4：河川まで水くみ</u>
乾期になってこれまで紹介したような水源が枯渇すると、天水域の人びとは、遠い河川まで毎日水くみにいくことになります。我々が調べた多くの村では、カンダや井戸は、個人所有されていました。カンダを掘削できる家はやはりそれくらい経済的余裕のある家であるようです。また、カンダの取水口には蓋がされていて鍵がかかっている場合が多いです。村落共同体のあり方も、ここでは大分シビアなようです。


<div class="photoLt"><img alt="サリプル国内避難民キャンプ（2002年）" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/RIMG0048.jpg" width="180" height="135" /><p>サリプル国内避難民キャンプ（2002年）<br />(C)Peace Winds Japan</p>
</div>

水不足になれば、貧しい村のなかでもさらに貧しく、カンダや井戸を持たない人びとは川まで水くみに行かねばならないことになります。水くみに片道3時間以上をかけている村はざらにあります。ここで運搬に使うロバを持たない、さらに貧しい村人は、家畜や種もみなどをあらかた食いつぶした後、村を捨てて国内避難民（IDP）となるしかありません。PWJが2001年から2002年までサリプルで運営していた国内避難民（IDP）キャンプは、それまで何年も続いていた干ばつのため村で生活することができなくなってサリプル中心部に出てきた天水域の人びとへの支援でした。

<div class="photoCt"><img alt="PWJが支援する前のキャンプ（2001年）" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/AFG00777.jpg" width="280" height="157" /><p>PWJが支援する前のキャンプ（2001年）<br />(C)Peace Winds Japan</p>
</div>

なお、アフガニスタン南部ではカレーズがという地下水流を採水する手法が有名ですが、北部では一般的ではありません。


天水域では、自分の生まれ育った土地であるのにそこで安定して暮らせない人びとが、粛々と生活を営んでおられます。寒いときには零下10度以下にまで下がるサリプルの冬の、雪に覆われた山なみを望む景色が、まるで日本の東北地方のように見えて私は好きなのですが、それは同時に、江戸時代、凶作に見舞われた東北地方の人びとの話を思い起こさせます。天水域住民の目には、月日の巡りが飢寒と飢渇の連綿たる繰り返しとしか映らないのではないかと思うときがあります。内戦が終わり、その後にやってくると期待されていた発展は、少なくとも農村社会には訪れていません。特に、灌漑水を得られる河川から遠い、過酷な天水農業地域では状況は変わっていないといっていいと思います。これまで書いた採水方法だけからも、いかに天水域の生活が過酷なものかが実感されると思います。

<div class="photoCt"><img alt="冬場のサリプル" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/RIMG0002_S.jpg" width="240" height="140" /><p>冬場のサリプル<br />(C)Peace Winds Japan</p></div>

このような状況のなか、サリプル天水域の人びとの中にも、ケシ栽培を生活の糧にしている人びとがいます。単価の高いケシは、水が少なく、収量が少なくても大きな現金収入をもたらすからです。取り締まっても取り締まっても後たたぬケシ栽培。国際社会主導によるケシ栽培撲滅のための活動は、それ自体では正しい戦略であるかもしれないけれども、アフガニスタンの復興全体で見たとき、致命的なアンバランスを生んでいるかもしれません。だからといって、では何をどうすればいいのか、簡単な図式で答えの見えるものではありません。しかし、少なくとも天水域では、村人の生活を根底から支える水資源と農業生産を安定化することが必要です。新しさはありませんが、やはりこの点に取り組まなければ、状況は改善されないでしょう。

<div class="photoCt"><img alt="水資源の調査を続ける児島.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/03292006AFGSRP017D_S.jpg" width="180" height="120" /><p>水資源の調査を続ける児島（右）<br />(C)Peace Winds Japan</p>
</div>


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   <title>児島淳のピースウォーターレポートVol.2天からの水を貯める伝統的な方法 （上）</title>
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   <published>2007-05-24T06:30:00Z</published>
   <updated>2007-05-24T06:58:35Z</updated>
   
   <summary>イスラム圏でよく使われる“インシャッラー”という言葉を聞いたことがある方も多いと...</summary>
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      イスラム圏でよく使われる“インシャッラー”という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。“神のみぞ知る”、“神の御心のままに”というような意味の言葉ですが、天水域で村人と話していると本当によく耳にする言葉です。この地で聞くと、人為によってはいかんともしがたい事象に対する気持ち、持つべき心構えを表しているようにも思えます。　
      <![CDATA[乾燥域・半乾燥域といわれる地域では、雨期に雨や雪が十分降るか降らないかは、予測不能といえます。国連食糧農業機関（FAO）は1981年に、世界中のさまざまな地点における年降水量の平均値と、年降水量の偏差の関係をまとめています。それによると、年降水量の平均値が小さいところほど、年降水量の偏差が大きくなる傾向があると指摘されています。これはどういうことかというと、雨の少ない地域ほど、ある年にたくさん降ったかと思えば次の年は大干ばつ、というばらついた傾向を示す、つまり、年毎の雨の量がとても変わりやすいということです。乾燥域の降水量は気象の現象としても“インシャッラー”であるわけです。観測によると、サリプルの年間降水量は300mm以下しかないので、年々の変動が与える人びとへの影響はとても大きいといえます。

このように頼りにならない降水量ですが、河川水が近くになく井戸水もあまり当てにならない以上、天からの水に頼るしかありません。天水域の人びとはこれまでどのような手法で対応してきたのでしょうか。2回にわけて、伝統的な採水法をご紹介します。


<div class="photoRt"><img alt="070524AFG01.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070524AFG01.jpg" width="180" height="135" /><p>村にある貯水池<br />(C)PWJ/Atsushi KOJIMA</p></div>

<u>伝統的採水法1 ： 貯水池
</u>
前回のレポートでも紹介しましたように、天水域の土壌は、水をしみ込ませる能力に乏しいので、降水があったときには、多くが流れ下ってしまいます。その水を貯めるために、土壌を掘ったり、土壌を盛ったり地面を掘ったりして貯水池を作ります。多くは小規模の谷地形の底に作られています。集まって来る水は、地表面を伝ってきますからもちろん水はにごっています。生活用水にも用いますし、家畜用の水としても用いられています。壁の補修などをまめにしなければ、数年で更地に戻ってしまいます。

<div class="photoCt"><img alt="070524AFG02.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070524AFG02.jpg" width="320" height="240" /><p>貯水池には家畜も集まる<br />(C)PWJ/Atsushi KOJIMA</p></div>


<div class="photoRt">
<img alt="070524AFG03.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070524AFG03.jpg" width="158" height="196" /><p>岩場のカンダ。左側が側溝<br />(C)PWJ/Atsushi KOJIMA</p></div>

<u>伝統的採水法2 ： カンダ
</u>カンダとは、地下に、大きな部屋ほどの空間を掘ったもので、多くは5ｍ×5ｍ×3mぐらいの空間です。そこに、貯水池と同様の手法で雨水を集めます。天水域に分布している岩石の露出した場所では岩石の中に作っていますし、土壌中に作っているところもあります。地表面を削ってつけた側溝から、地表面を流れる水を集める仕組みです。カンダは流れ込んだ土砂のかき出しや漏水止めなど維持管理も大事です。

<div class="photoCt"><img alt="070524AFG05.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070524AFG05.jpg" width="320" height="240" /><p>カンダ密集地帯のにあるカンダの入口<br />(C)PWJ/Atsushi KOJIMA</p>
</div>


次回は、貯水池、カンダ以外の2つの方法、各世帯の経済状況との関係、そしてそうした方法がなくなったときのことなどについてご報告します。

<div class="photoCt"><img alt="070524AFG04.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070524AFG04.jpg" width="240" height="180" /><p>カンダに水をくみに来た子どもたち<br />(C)PWJ/Atsushi KOJIMA</p></div>


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   <title>児島淳のピースウォーターレポート Vol.1水不足と洪水が頻発する「天水域」</title>
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   <published>2007-04-26T14:30:00Z</published>
   <updated>2007-04-27T01:44:56Z</updated>
   
   <summary> アフガニスタンは近年、深刻な水不足と干ばつに襲われています。もともと乾燥域や半...</summary>
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      <name></name>
      
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       アフガニスタンは近年、深刻な水不足と干ばつに襲われています。もともと乾燥域や半乾燥域と分類される雨量の少ない地域に位置していますが、近年は干ばつが頻繁に発生しています。そうした状況のなかで住民たちが生活を営むには、どうしたらいいのでしょうか。これから何回かのレポートを通じて考えていきたいと思います。
      <![CDATA[アフガニスタンには、国の北東部や中心部の高い山々を水源域とする河川がいくつかあり、その河川沿いに都市や町、村があります。河川沿いにはもちろん、河川の水を利用した灌漑地帯が存在しています。しかし、河川沿いばかりではなく、「天水域」と呼ばれる河川の存在しない場所でも人びとが生活を営んでいます。主な生活の手段は農業で、雨期に降る雨・雪だけに依存しているため「天水農業」と呼ばれています。

<div class="photoCt"><img alt="天水域の村（サリプル州ベランゴール村）" src="img/070426AFG01S.jpg" width="180" height="135" /><img alt="天水域の村（サリプル州ベランゴール村）" src="img/070426AFG02S.jpg" width="180" height="135" /><p>天水域の村（サリプル州ベランゴール村）<br />(C)PWJ</p>
</div>

しかし、これはまさに天任せの農業であります。幸運にも雨の量がある程度あった年には、天水域の小麦の生産量はアフガニスタン全体の生産量の30%にもなります。しかし雨量の少ないアフガニスタンですから、天水農業は常に水不足と隣り合わせであり、干ばつになれば実りもなくなって生活を続けることは困難となります。

天水域での人びとの生活は非常に厳しいものであります。「井戸をたくさん掘ればいいのでは？」という考え方もありますが、天水域のなかでもとくに水環境の厳しいところでは、井戸が枯れ上がったり、非常に苦くて使用に適さない水だったりで、地下水は当てになりません。人びとは、「カンダ」と呼ばれる地下の貯水槽や、ため池を作って雨期の雨・雪を貯め、それを乾期の生活用水として使っています。しかし、雨量が不十分な年はカンダに水が十分たまらず、乾期の途中に水は干上がってしまい、何時間もかけて川の水や湧き水をくみに行かなくてはならなくなります。もっとひどい状況になるとついには国内避難民となって村を放棄せざるを得なくなります。アフガニスタン政府の報告では、天水域住民の65％が貧困層に属しています。

<div class="photoCt"><img alt="降水後すぐに発生する流れ" src="img/070426AFG08S.jpg" width="180" height="135" /><img alt="降水前の川の様子" src="img/070426AFG07S.jpg" width="180" height="135" /><p>降水後すぐに発生する流れ（左）と降水前の様子<br />(C)PWJ</p>
</div>

こんな状況の一方で、毎年雨期になるとアフガニスタン各地で洪水が報告されます。もちろん天水域でもあちこちで発生しており、多くの犠牲を出しています。洪水と干ばつ、まったく相反する状況が起きているわけです。洪水が発生した同じ年に干ばつが起こることも珍しくありません。いったいなぜなのでしょうか？　一番大きな理由は、天水域の土壌が水を保持しておく能力に乏しいためです。そのため、雨期にまとまった降水があったとしても、下流に流れ下る以外ないわけです。せっかく降った水ですが、それは洪水となって下流に流れてしまいます。

<div class="photoCt"><img alt="洪水への注意を呼びかけるポスター" src="img/070426AFG06S.jpg" width="180" height="235" /><p>洪水への注意を呼びかけるポスター</p>
</div>

こんな厳しい自然環境の中で暮らすアフガニスタンの人びと。長い目で堅実な生活を営むためにはどうしたらいいと思いますか。
（次回へつづく）


<strong><a name="kojima">児島淳のプロフィール</a></strong>
<div class="photoRt"><img alt="060329AFGSRP017D_S.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/060329AFGSRP017D_S.jpg" width="180" height="120" /><div class="photoCt"><p>現地で調査中の児島淳（右）</p></div></div>

PWJアフガニスタン駐在スタッフ。大学院で、自然界での水の循環を研究する「水文学」を学んだ後、2000年にPWJスタッフに。インド西部地震被災者緊急支援、シエラレオネ駐在を経て、2003年3月にアフガニスタンへ赴任。専門の水文学の知識を生かして、水調査事業を続けている。


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   <title>種苗農場の小麦が10センチほどに成長</title>
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   <published>2007-02-28T05:00:00Z</published>
   <updated>2008-02-04T14:58:25Z</updated>
   
   <summary>ピースウィンズ・ジャパン（PWJ）は2006年11月末から、さまざま種類の植物の...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-winds.org/">
      ピースウィンズ・ジャパン（PWJ）は2006年11月末から、さまざま種類の植物の苗木や種子を栽培・生産するサリプル農業局の種苗圃場（ほじょう＝農場）の 整備に取り組んでいます。 12月に植えた小麦が1月下旬に発芽し、現在は8〜10センチに成長しています。今冬は不安定な気候のため小麦の生育が心配されましたが、順調に育っているようです。

      <![CDATA[<div class="photoCt"><img alt="060228AFG_1.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/060228AFG_1.jpg" width="200" height="150" />
<p>(C)Peace Winds Japan</p></div>

この事業は、サリプル農業局が小麦種子の生産と、異なる品種の展示を行うための機能を確立することを目的として始めました。敷地内の道路や用水路なども合わせて整備し、圃場内で種子の生産を行い、改良種子の展示圃を設けます。種苗圃場の再建により、サリプル州の農業復興につながることを期待しています。

12月上旬に整地と耕地の作業を開始し、合計で約12ヘクタールを整備しました。このうち、約0.6ヘクタールの展示圃場は、36区画に整備。12月中旬、12種類の小麦を、それぞれ3種の播種方法で、計1.4トン植えました。生育状況を比較し、サリプル州にはどの品種が適しているかを比較するためです。

<div class="photoCt"><img alt="060228AFG_2.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/060228AFG_2.jpg" width="180" height="135" />
<img alt="060228AFG_3.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/060228AFG_3.jpg" width="180" height="135" />
<p>(C)Peace Winds Japan</p></div>

1月下旬、12月に植えた小麦の発芽が確認され、現在8センチ〜10センチほどに成長しています。今年の冬は例年よりも暖かい日が続いた後、突然冷え込むなどしていますが、、現在まで順調に育っているようです。どれくらい成長したかの記録を、毎週農業スタッフがつけています。

種子生産圃場と展示圃場の小麦は、今年の7月から8月頃にかけて成熟期を迎えます。それに先立ち、5月〜6月ごろにはワークショップが開催され、地元の農民たちに生育状況などが公開される予定です。
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   <title>ガンダ地域で貯水槽建設開始</title>
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   <published>2007-01-24T05:00:00Z</published>
   <updated>2008-02-04T14:58:25Z</updated>
   
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   <author>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.peace-winds.org/">
      ピースウィンズ・ジャパン（PWJ）は2006 年12月26日、乾燥域に位置するサリプル州サヤド郡のガンダ地域で、村人が共有する貯水槽5基の建設を開始しました。ガンダ地域の村落は、飲料水を確保できる河川や泉、井戸などから離れているため、慢性的な水不足に悩んでいます。昨年も干ばつによる水不足は深刻で、10月にPWJが行った緊急給水事業の対象地でもありました。完成後は計150万リットルの飲料水を貯蔵できることになります。 

      <![CDATA[<div class="photoCt"><a href="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070104AFGSRP069D_S.jpg"><img alt="070104AFGSRP069D_S.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070104AFGSRP069D_S-thumb.jpg" width="160" height="119" /></a>
<p>村人たちに事業開始を告げるPWJスタッフ<br>(C)PeaceWindsJapan</p></div>

ガンダ地域でも村によっては村内に井戸がありますが、その水は塩水・苦水であり、飲用には適しません。その他の貯蔵施設は個人が所有するカンダ（伝統的な土や岩盤に彫った貯水槽）や泥壁の貯水池だけで、村人たちは雨期の間にカンダなどに貯めたわずかな水でかろうじて生活を送っています。貯めていた水が乾期の間に枯れてしまうと、村人たちは片道3〜5時間かけて、最寄りの河川や泉、井戸まで、飲料水や生活用水をくみに行く生活を強いられます。 

<div class="photoCt"><a href="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070109AFGSRP012D_S.jpg"><img alt="070109AFGSRP012D_S.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070109AFGSRP012D_S-thumb.jpg" width="160" height="120" /></a>
<p>石材提供などに同意しサインをする村の代表<br>(C)PWJ/ReikoHIRAI</p></div>

ガンダ地域はケシ栽培を行っていた地域でもありました。ケシによる収入で、水を購入し、深刻な水不足に対処していた世帯も少なくありません。しかし、昨年度、アフガニスタン政府によって行われたケシ撲滅政策により、ケシによる収入が断たれたため村人たちにとって水不足の解決は以前に増して緊急で深刻な課題となっていました。 

<div class="photoCt"><a href="http://www.peace-winds.org/jp/img/061227AFGSRP646D_S.JPG"><img alt="061227AFGSRP646D_S.JPG" src="http://www.peace-winds.org/jp/img/061227AFGSRP646D_S-thumb.JPG" width="160" height="120" /></a>
<a href="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/061227AFGSRP648D_S.JPG"><img alt="061227AFGSRP648D_S.JPG" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/061227AFGSRP648D_S-thumb.JPG" width="160" height="120" /></a>
<p>写真左：石材集めが始まったハジダバラ村<br>
写真右：多くの数の石材が集まっているチャーグンバッド村<br>
 (C)PWJ/MamoruKAWAMURA</p></div>

今回の貯水槽建設事業は、住民たちと話し合い建設予定地を決定することから始まりました。今後、各村ごとに、建設用石材を村人たちに用意してもらいます。貯水槽には砂利・砂・木炭を用いたフィルターも設置するため、完成後には、そのフィルターの清掃の仕方や、水の塩素消毒・煮沸の必要性を村人たちに理解してもらうための衛生ワークショップ（研修会）も行う予定です。すべての貯水槽が完成すると、合計で150万リットルの水を村人たちに提供することができます。これは、世界保健機関（WHO）の基準で計算すると4.3カ月分の飲料水の必要量に相当します。


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   <title>種苗農場の再建事業がスタート！</title>
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   <published>2007-01-16T05:00:00Z</published>
   <updated>2008-02-04T14:58:25Z</updated>
   
   <summary>ピースウィンズ・ジャパン（PWJ）は2006年11月末から、さまざま種類の植物の...</summary>
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      ピースウィンズ・ジャパン（PWJ）は2006年11月末から、さまざま種類の植物の苗木や種子を栽培・生産するサリプル農業局の種苗圃場（ほじょう＝農場）の再建に取り組んでいます。この事業の起工式が2007年1月8日に行なわれました。これまでイスラム教の休暇であるイードなどと重なっていたため、事業が始まってもなかなか式を行えませんでしたが、ようやく開催された起工式にはサリプル州知事、州農業局長、州議会議員など多数の人が参列、大きなイベントとなりました。 
      <![CDATA[<div class="photoCt"><a href="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070108AFGSRP011D_S.jpg"><img alt="070108AFGSRP011D_S.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070108AFGSRP011D_S-thumb.jpg" width="160" height="120" /></a>
<a href="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070108AFGSRP040D_S.jpg"><img alt="070108AFGSRP040D_S.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070108AFGSRP040D_S-thumb.jpg" width="160" height="120" /></a>
<p>写真左：PWJへの感謝と期待を述べるサリプル州知事<br>
写真右：整備が進む種苗圃場　　　　　　　　　　　　　　　　　<br>
(C)PeaceWindsJapan</p></div>

内戦前の種苗圃場は47ヘクタールもの広大な施設でした。さまざまな植物を栽培・展示する役割を果たしていただけではなく、住民たちがピクニックに訪れる憩いの場にもなっていました。しかし、樹木は内戦中に切り倒され、軍閥の駐屯基地となり、かつての面影も残されぬまま、現在に至っていました。

事業は、サリプル農業局が小麦種子の生産と改良品種の展示を行うための機能を確立することを目的として始めました。敷地内の道路や用水路なども合わせて整備し、圃場内で種子の生産を行い、改良種子の展示圃を設けます。種苗圃場の再建により、サリプル州の農業復興につなげられることを期待しています。

<div class="photoCt"><a href="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070108AFGSRP067D_S.jpg"><img alt="070108AFGSRP067D_S.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070108AFGSRP067D_S-thumb.jpg" width="160" height="119" /></a>
<a href="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070108AFGSRP058D_S.jpg"><img alt="070108AFGSRP058D_S.jpg" src="http://www.peace-winds.org/jp/act/afghan/img/070108AFGSRP058D_S-thumb.jpg" width="160" height="119" /></a>
<p>写真左：地元メディアの取材を受けるPWJ平井　　<br>
写真右：要人や有力者も参列したため警護も厳重<br>
(C)PeaceWindsJapan</p></div>

アフガニスタンでは建物や橋の建設を始めるときの式典で、羊を生贄（いけにえ）としてささげることが習慣です。今回の起工式でも、式の最後には生贄となった羊の血が、建設中の橋の基礎にささげられました。サリプル州知事は「サリプル州での農業支援に長くかかわってきたピースウィンズ・ジャパンの支援に感謝するとともに、さらに支援を継続してくれるよう期待する」とあいさつを述べ、サリプル州の人びとのこの事業への期待の高さをあらためて感じさせました。

<a href="http://ameblo.jp/pwjafghanistan/" class="linkmark" target="_blank">＠WOMAN「平井礼子のアフガニスタン便り」</a>にも関連レポートを掲載しています。

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