PWJはイラク支援を継続します
2004.04.10
ピースウィンズ
・ジャパン(PWJ)は、4月8日夜(日本時間)に明らかになった日本人人質事件について、捕らえられている3人の無事解放と事件解決を強く望みます。
PWJとしては、この事件の前からイラク国内での治安悪化が進んでいるとの認識を持ち、警戒を強めていました。しかし、その一方、国際社会からの支援の規模が小さくなって復興が遅れることは、さらなる治安悪化につながるとの考えから、PWJはイラクでの支援活動継続の方針を堅持してきました。人質事件発生後も、PWJはこのような認識のもと、スタッフの安全確保に慎重を期しながら、引き続きイラク国内での活動を続けていきます。
なお、4月10日現在、日本人スタッフ1名、イラク人現地スタッフ100人以上が、イラク国内で活動中です。スタッフ全員の安全が確認されています。
【悪化する治安】
イラクでは、現状に不満を持つ人たちや武装勢力などによるとみられる、駐留軍や外国人への攻撃が続き、国際機関やNGOは活動縮小を余儀なくされてきました。
バグダッドやモスル、キルクークで連日発生する攻撃の対象は、外国人にとどまらず、イラク人警察官や、国際機関・国際NGOで働くイラク人スタッフにまで拡大しています。最近では、各国の企業関係者や報道関係者も襲われています。
PWJとしては、フセイン政権崩壊1周年の日にあたる4月9日の前後に現地の緊張が高まるとの判断を持ち、とくに3月下旬以降は、激しさを増すアメリカ軍とシーア派・スンニ派との衝突によって、緊張がさらに高まっているとして強く警戒していました。
日本人や日本の団体が襲撃される可能性、NGO関係者が襲われる事態についても考慮し、1996年以来のイラクでの活動の経験を踏まえ、できる限りの情報収集に努めながら安全対策を考えてきました。
【PWJの対応】
PWJとしては従来から、治安がとくに悪化している地域に立ち入ることや、そうしたルートを通ることを手控えるほか、さらに治安が悪化した場合には、国際スタッフ(日本人など本部から派遣されているスタッフ)をイラク国内に滞在させない対応もとってきました。実際、2003年11月下旬から約3カ月間、国際スタッフはイラク内に滞在することを控え、現地スタッフに東京などから指示を出して支援を継続しました。
現地スタッフの安全確保にも国際スタッフと同様に深刻に取り組むほか、万一の事態に備えた脱出計画も準備しています。
PWJは、支援者の方々をはじめ、ジャパン・プラットフォームや他NGO、外務省・大使館、国際機関などと連携しながら、イラク支援活動を継続し、復興支援の強化を図っています。
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