レバノン2006
2006.09.19
貧しい牧畜農家に深刻な被害
レバノンで現地調査を続けているPWJチームは、レバノン南部と首都ベイルートを往復しながら活動を進めています。荒涼として緑の少ない高地が多いレバノン南部では、牧畜をはじめとする農業が主産業ですが、もともと貧しい農家が多いうえ、避難中に家畜を失った人も多く、その被害は深刻です。


写真左:荒涼したレバノン南部
写真右:やせてしまった牛
(C)Peace Winds Japan
PWJは、国連機関や現地行政府などからの情報収集や意見交換も進めていますが、できるだけ多くの南部の村々に実際に入り、被害の様子と今後の見通しについて具体的な聞き取り調査を行うことを重視しています。村に入ると、多くの農民たちから「戦闘や避難生活には辟易(へきえき)している。早く生活を立て直したいが、避難中に家畜の世話ができなかったため、多くを死なせてしまった」という訴えが聞かれます。彼らの牛舎に残っている牛たちをみても、痩せていて商品価値があるようにはみえません。


写真左:住民から聞き取りを行うPWJ岸谷
写真右:チョコレート型をした地雷
(C)Peace Winds Japan
もともと、牧畜をはじめとする農業は、レバノンの主要な産業ではないために政府や国連の支援が届きにくいという課題があるといわれます。従来から貧しい人びとが、紛争や戦闘の影響を受け、さらに困難な状況に追い込まれているのです。PWJとしては、こうした取り残された人びとの状況も考慮しながら、支援の可能性を探っていきたいと考えています。
南部地域には子どもをターゲットにしたチョコレート型の地雷が埋められており、地雷の被害も懸念されます。
【PWJレバノン現地調査チーム】
岸谷美穂(PWJイラク事業現地代表)
三浦真穂(PWJ海外事業部)
西野ゆかり(PWJ国内事業部)
※PWJのレバノン緊急調査は、ジャパン・プラットフォームの協力を得て実施しています。
報告:西野ゆかり(PWJ国内事業部)










