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リベリア これまでの最新情報 2004


PWJの支援を受けて建設された井戸


グループごとに次々と建設される住居


PWJが支援する村の入口


支援活動の合間に子どもたちに囲まれる

 

帰難民の増加を受け住居再建など継続
2004.12.06

ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)は、難民・国内避難民の帰還が続く西アフリカ、リベリア北部のロファ州で、支援を続けています。治安回復の兆しとともに、次々と帰還する難民たちが元の生活を取り戻していけるよう、PWJは住環境支援をはじめとした支援活動に力を入れています。

PWJは2004年5月以降、ロファ州ヴォインジャマ郡の村々で、隣国ギニアなどから自主的に早期帰還をしてきた人たちに、住居や井戸・衛生施設の再建支援、学校修復、食糧配布などを行ってきました。8月までの段階で支援者数は約6000人に上っていました。治安の回復を感じ、PWJなどの援助団体の活動を聞いた難民・国内避難民らが、さらに続々とロファ州へと帰還するようになったため、PWJはジャパン・プラットフォームなどと協力して、9月から12月までの活動計画を策定。引き続き、支援を実施しています。

PWJの支援は村ごとに実施していますが、早期に帰還した人の多くはマンディンゴ族だったため、8月ごろまでの対象地域はマンディンゴ族の村が多くなりました。その後、難民キャンプに残っていたキシ族、ロマ族、ペレ族の人も故郷に村に帰り始めたため、9月以降、PWJは民族バランスにもさらに気を配って支援地域の選定を行っています。特定の民族を優遇しているように受け取られないよう、細心の注意が求められるのです。また、9月以降に帰還する人の中には、ヴォインジャマ郡の隣のコラフン郡出身者も多いことから、PWJはコラフン郡にも支援を展開する予定です。

今回、PWJが事業期間としている9月から12月までの支援対象者数はヴォインジャマ郡・コラフン郡合わせて600世帯、約3000人で、事業費は約4500万円。自立や共同体意識の再建とともに、お年寄りや夫を内戦で失った女性たちなど社会的弱者への支え合いも促すため、8世帯づつを1グループ化。従来同様、くぎや金づちなどの配布、骨組み作業の完了を確認したうえでのトタン屋根資材の配布、住居完成後の生活用品配布−という流れで住居再建を進めます。井戸24本、トイレ300基の新設、学校12校の修復や校内の机やいすの製作などの事業も同時に行っています。

難民の自主的な帰還に加え、9月にリベリア政府による安全宣言が出されたボミ州など4州に向けてUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)などは10月、リベリア難民の組織的帰還を開始しました。来年1月からはロファ州内への本格的な帰還が見込まれていることから、今後帰還民の数はこれまで以上に急速に増加すると予想されています。PWJでは、帰還先での住環境整備をはじめとする総合的な支援は、生活の基礎となるだけではなく、治安の安定にもつながる重要な活動であると考え、支援に取り組んでいます。


村人たちが見守るなか、並べられる
配給物資


家庭用品を受け取った子どもたち


今回の配給では特に女性たちが
歓迎してくれました


村には、屋根がついた家が立ち
並んでいます


あとは扉と窓を付け、土壁を盛れば
完成です

 

帰還民の住居再建 もうすぐ完了
2004.08.06

ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)がリベリア北部ロファ州で5月から行ってきた住居再建支援の結果、帰還民の住居再建がいよいよ完了の時期を迎えています。難民キャンプから帰還してきたばかりの人たちにとって、自分たちの家を再建することは、もとの生活を取り戻す大きな一歩となります。

7月も終盤に近づいたある日、昼下がりのサコネドゥー村の入り口でPWJのトラックを待ち受けていたのは、まばゆいばかりの光の乱反射でした。PWJが約1カ月前に配布した屋根用のトタン波板が、村人たちの手によって各家に取り付けられ、太陽の光を受けて輝いていたのです。

こうして屋根を完全に取り付けることができた人たちには、PWJは最後の配布物として家庭用品を配給しています。家庭用品に含まれているのはバケツ、水くみタンク、毛布、キッチンセット(鍋、皿、おたま、フォーク、スプーンなど)。この家庭用品をとりわけ心待ちにしていたのは、家庭で炊事をしている女性たちでした。村に入ったPWJスタッフが踊りと歌で歓迎されるのはいつものことですが、今回の配布がいつもと違うのは、女性の数が圧倒的に多いこと。その踊りと歌にも、いつもにも増して力がこもっています。喜びを大地に刻みつけるような足踏みは大迫力で、西アフリカ独特のリズムに乗った歌声は歓喜に満ちあふれています。この日、村人たちはいつもの歌の歌詞を変えて「♪ピースウィンズ は〜よくやってくれるよ〜、よくやってくれるよ〜、ホントにね、ホントにね〜♪」と歌ってくれました。

村ではこれまで、特定の家にしかキッチンセットがなく、それを近隣の数軒で一緒に使っていました。バケツや水くみタンクは、多くの家庭が難民キャンプにいた際に配給された野菜油の缶を代用。それだけに、女性たちは各家庭に配給された家庭用品に大喜びでした。

5月半ばから約2カ月半にわたってPWJが実施してきた住居再建支援も、いよいよ最終盤。多くの家では屋根の取り付けを終え、窓と扉の取り付けや、土壁を盛る作業に追われています。長い雨季を前に、ヴォインジャマでは銀色に光輝く屋根をもった立派な家が次々と建ち上がろうとしています。

現地ではまた、6月半ばから始まった学校修復と、校内への井戸とトイレの建設も、続々と完了しています。特に学校修復は夏休みが終わる9月に向けて急ピッチで作業が進められています。5校が完成目前となり、校内に井戸とトイレを取り付けるばかりとなっています。


*PWJのリベリア支援事業は、ジャパン・プラットフォームなどの協力を得て、進めています。


屋根資材を受け取り、大喜びする
村人たち


村のあちこちで、屋根が取り付け
られていきます


さっそく屋根が取り付けられた家。
あとは壁に土を盛り、扉と窓をつけるだけ


村人たちが作業するなか、国連職員
が見学に訪れました

 

待望の物資を歌でお出迎え
2004.06.21

6月15日、ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)は、リベリア北部ロファ州の村で、ついに屋根資材の配布を開始しました。当日、資材を満載して村に入ったPWJのトラックは、村人たちの喜びの大合唱で出迎えられました。

ロファ州での住居建設支援は、大詰めの段階を迎えています。5月13日に配布を始めたショベル、斧、ナタなど住居建設のための道具はすでに、計画した600家族(受益者総数3939人)に配布済み。各家では骨組みや壁が完成してきています。この間PWJは建設の様子を確認し、時には慣れていない人々に技術指導も行って、村人たちが自らの手でお互いに助け合いながら家を建てることを促してきました。

全体の作業は、天候などの理由により、予定よりも少し遅れ気味です。しかし、いち早く家々の骨格と壁が完成したマヴィコネドゥ村とコンダドゥ村では、6月15日、ついに屋根資材(トタン波板や釘など)の配布にこぎつけました。

マヴィコネドゥ村では村人たちが喜びを隠しきれず、PWJのトラックが到着するなりソワソワとし始めました。PWJスタッフを出迎えたどの村人の顔にも、満面の笑み。そしてトラックの荷台から屋根の材料が下ろされると、大合唱が始まりました。歌は現地の言葉で歌われているため、内容はわかりません。しかし、これが喜びを表す歌であることは間違いないでしょう。女性たちは手を叩いて拍子をとり、子供たちは大はしゃぎで歌っていました。

連日のようにPWJによる物資配布が行われている村々には、国連機関や他のNGOスタッフらも、様子を見にやってきます。PWJは他団体に先駆けロファ州での住居支援を行っているため、多くの関係者が調査のために支援現場を訪ねてくるのです。その評判は遠く首都モンロビアにも及んでいると聞きます。

PWJでは、建築資材の提供と並行して、村々でのトイレの建設も始めました。また国連世界食糧計画(WFP)との協力事業として、食糧配布も行っています。村に帰還してきたばかりの人々にとって、食糧配給は農業などで生計を立て直すまでの貴重な生活源となります。さらに6月末からは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)との協力により、井戸の建設や学校の再建も始めます。

UNHCRの統計によると、登録されているリベリア人の難民・国内避難民のうち、約35%がロファ州出身者。全15州の中でも飛び抜けて高い数字です。内戦の激戦区であったこの地域は荒廃しつくされ、その再建は容易ではありません。また多くの国連機関やNGOが治安を理由に支援を展開できないなか、国内および隣国からの人々の帰還は加速。他団体に先駆けて進められているPWJの活動は、大変意義のあるものとなっています。


配給物資を乗せたPWJのトラック。
サコネドゥ村の配給場所は建設が
中断されたままのモスクの前


トラックから配給物の荷降ろしをする
ボロンゴイドゥ村の村人たち


ボロンゴイドゥ村の配給場所、
長老の家の前に集められた道具類と配給を待つ村人


配給を前に手順を説明するPWJ
スタッフ(サコネドゥ村)


配給家族リストに受け取りのサイン
をする村人(サコネドゥ村)


ひどく荒れて、かなりの改修が必要
となるサコネドゥ村の小学校

 

住居再建のための資機材配給を開始
2004.05.17

ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)は5月13日、リベリア共和国ロファ州ヴォインジャマ地区において、帰還民のための家を再建する資機材の配給を開始しました。雨季入りする7月までに、600家族に住居およびトイレの建設資材と道具を提供します。PWJによる配給は、シェルター(住居)支援としてはロファ州で最初、リベリア全体でも2番目となります。  

現地で指揮をとるPWJスタッフからは、「このプロジェクトが、今は仮の住まいに身を寄せて暮らしている帰還民たちに希望を与えることと、家族が1日も早く村で一緒に暮らし始め、コミュニティが再建されることを願っています」とのコメントが寄せられました。

[支援対象者と手順]

配給の対象になったのは、地区北部のギニア国境に近いサコネドゥ村とボロンゴイドゥ村に住む123家族。村で事前に組織された「シェルター委員会」が作成した配布対象家族のリストをもとに、一軒ごとに家族と土地所有権の存在を確認し、対象家族を決定しました。

5月13日はまず、ショベル、斧、ナタなどの住居建設のための道具を配給。実際の建設は村人たちが自ら行います。早ければ2〜3週間で家の骨格と壁が完成。それを確認した上で、次に屋根の材料と建設道具を配給します。さらに、その屋根がかけられたことを確認した上で、なべ、皿などのキッチンセットなどを配給します。

すべての工程は8家族からなるグループで助け合って行うことになっています。こうした手順を踏むことで、村のコミュニティの再建を促進し、取り残される家族がないように、また勝手に材料や道具を誰かが売ってしまうことを防ぐようにします。

[ヴォインジャマ地区の現状]
PWJは、3月にヴォインジャマ地区の村々で調査を開始。多くの村人が、まだ反政府勢力の武装解除が行われていないことを恐れて帰還を躊躇するなか、いくつかの村では平和が訪れたことを信じて人びとが村に戻っていました。しかし同様の治安上の不安から、国連機関や多くのNGOもロファ州への展開をためらっていたため、彼らへの支援も非常に限られたものになっていました。PWJでは、各方面と連絡・調整の末、治安情勢に留意しながらも支援が開始できると判断し、ヴォインジャマ市内に事務所を開設しました。

今回配給を行った2つの村は、特に内戦による破壊がひどく、過去4年間はまったく人が住むこともできず、NGOなどの支援も届かなかった地区です。戦闘の終息を受けて帰還民が戻り始めたことから、PWJは村での配給を決定しました。

帰還民の多くは、隣国ギニアの難民キャンプ、近くの森の中、あるいは首都モンロビア近郊の国内避難民キャンプに逃れていた人びとです。まずは家の再建を担う男性と、唯一の収入源であるパーム油の精製を行う女性および母親に連れられた幼児が村に戻ってきました。就学年齢にある子供たちの多くは、住む家も教育の機会も、十分な食べ物もない現状では村に戻らず、キャンプに残って村の再建を待っています。

PWJでは、引き続きロファ州で住居再建支援を行うとともに、学校の再建、井戸の設置、食糧配給など、ニーズに沿ったさらなる支援の可能性を探っていきます。

*PWJのリベリア支援事業は、ジャパン・プラットフォームなどの協力を得て実施します。








写真はいずれも、支援を待つ
リベリア内の国内避難民


5月上旬にも住宅再建用の資材配布を開始
2004.04.27

ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)は、14年間続いた内戦が終結し、治安が沈静化して、難民・国内避難民の故郷への帰還が本格化しつつある西アフリカ・リベリアでの支援活動に着手しました。すでに2人の日本人を含むスタッフが現地入りして、事務所の開設などを進めていて、5月早々には最初の支援対象者のリストが完成予定。5月2週目にも、実際に支援活動を開始できる見通しとなりました。

リベリアでは、テイラー前大統領の亡命、臨時政府の設置と国連平和維持軍(UNMIL)の展開によって、2003年後半に入って内戦がようやく沈静化しました。長期の戦闘によって、推定270万―300万人の同国民のうち80万人以上が、リベリアを逃れて難民となったり、リベリア国内で国内避難民となったりしていました。とくに内戦末期の激戦では多くの人びとが故郷を離れました。

難民・避難民の間に帰還の動きが出始め、故郷の村々での支援が求められる状況に応えるため、PWJは2003年11月と2004年2月、同年3月の3度にわたってリベリア国内での調査を実施。その結果、リベリア政府と反政府勢力との衝突が繰り返されるなかで、とくに大きな被害を受けた同国北西部のロファ郡で、帰還して来る難民・避難民を対象に、住宅再建とトイレなど衛生施設建設を柱とした住環境整備の緊急支援事業を行うことを決定しました。

具体的には、PWJは屋根の資材(シェルター・キット:トタン、セメント、釘など)を配布し、帰還民自身が小枝と泥でつくる壁とともに、家を再建していくことになります。トイレの建設も、帰還民が中心となりますが、PWJは住宅建設の作業と同時期に、衛生教育を実施します。事業費は約8400万円です。

リベリア支援事業の立上げにあたる国際スタッフ(東京本部から派遣されるスタッフ)は、いずれもこれまで隣国のシエラレオネでリベリアからの難民に支援にあたってきた石井宏明と河村護の2人。3月24日、河村がまず首都モンロビアに入り、3月30日にはリベリア入りした石井と合流して、モンロビアとロファ郡内のヴォインジャマに事務所を開設。現地関係機関との調整や資材の調達、現地スタッフの雇用を進めてきました。この結果、早ければ、5月第一週に、最初のパイロット事業を行う村の家族リストを整え、次週には家の建設用道具の配布を開始できる見込みとなりました。

現地は7月には雨季に入り、物資の運搬や建設作業が困難となります。また、雨季入り前に、農作物の種まきを終える必要もあり、支援活動を今、一挙に本格化させる必要があります。PWJは関係機関や他NGOなどとも協力しながら、リベリア支援を急ピッチで展開していきます。

PWJのリベリア支援は、ジャパン・プラットフォームの協力も得て、進めています。
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