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モンゴルこれまでの最新情報 2005
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謄写版のトレーニングを受ける先生たち(2枚とも)

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PWJウランバートル駐在スタッフの原田靖子も出席した記者会見

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注目を集めた記者会見後のデモンストレーション
2005.12.28
10県すべてで謄写版トレーニング終了

ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)は、9月下旬から、モンゴル各地の電気が使えない、あるいは使用が限られている学校に対して謄写版を配布してきました。先に配布とトレーニングを終えた西部7県の80校に続き、11月5日から11月18日まで、東部のヒンティ県、スフバートル県、ドルノト県の3県28校に配布を行い、各県の県庁所在地で教員たちを対象としたトレーニングを行いました。これにより、今年度に予定していた10県すべてで、配布とトレーニングが完了しました。

当初の配布対象校数は102校でしたが、実際に各県を訪問してみると現地の電化状況に事前調査との違いがみられたため、最終的には数量を調整して計108校に192台の謄写版を配布することになりました。事前調査では「夜間はディーゼル発電機を使用している」という村でも、原油の高騰などの影響でガソリンが購入できず、発電機を使っていない、というケースが多くありました。

東部3県には、モンゴル教育省から、昨年のウムヌゴビ・ドンドゴビ県でのパイロット事業を視察した担当者がPWJのトレーニングチームに同行し、謄写版を学校教育で使用することの重要性を訴えるとともに、インクや原紙などの消耗品の供給について、昨年の視察経験をもとにアドバイスをしました。昨年事業をおこなった南部の県は中国国境に近く、一番近いウムヌゴビ県の教育局が各学校の注文をとりまとめて消耗品を買いに行くという意見が出ました。各県の教育予算は不足しているのが現状ですが、PWJからも「謄写版のインクや原紙の値段はプリンターのインクカートリッジに比べればそれほど高くはなく、謄写版本体は丁寧に使えば何十年でも使用できるものである」と説明しました。今回も多くの参加者から「ぜひ中国に消耗品の買い付けに行きたい」という意見が出され、謄写版を使い続けたいという意欲を感じさせました。

ウランバートルに戻った後の11月25日には、事業の協力団体であるモンゴル教育省・在モンゴル日本大使館とともに記者会見を行い、今回の謄写版事業について、モンゴルのメディアに対して説明を行うとともに、消耗品が継続的に供給されるように、教育省の協力をあらためて求めました。会見後、謄写版使用法のデモンストレーションを行うと、出席者たちは興味深そうに見入っていました。

PWJは、謄写版を配布した学校および各県の教育局と引き続き連絡を取り、月例報告を出してもらいながら、今後も使用状況についてフォローアップを続けていきます。
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トラックで搬送される謄写版

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トレーニングの前にあいさつをするPWJスタッフ

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謄写版を実際使ってみる先生たち

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先生たちの共同作業で文集をつくる

モンゴル 文集の背表紙にはPWJの名前を入れてくれた
2005.11.20
謄写版配布、今年は地域を拡大して実施


ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)は、2004年からモンゴル南部ウムヌゴビ・ドンドゴビ県で開始した謄写版事業について、その後のモニタリングで、謄写版が順調に使われているという調査結果を受けて、今年は地域を拡大して10県102校の学校に配布することを決定しました。9月26日から西部バヤンホンゴル県を皮切りに謄写版トレーニングを開始し、10月27日には、西部7県80校に配布を終えました。

PWJは、2004年8月から、電化の遅れた地方の学校に電気を使わない簡易印刷機「謄写版(とうしゃばん、通称ガリ版)」の導入を進める事業を続けてきました。モンゴルには、電気が通っていなかったり、夜間しか電気を使用できない村が沢山あります。そのような村の学校で、謄写版を使うことにより、今まで困難だった、児童の教材、テスト、宿題のプリントの作成や、保護者へのお知らせ、教師用資料の作成を容易にし、学校教育の質の向上をはかることをめざしました。2004年度は、本格的な事業実施に先立つパイロット(試験的)事業として実施しました。事業開始から3カ月後に、PWJスタッフが各学校を訪問して謄写版の使用状況の調査を行ったところ、予想以上の効果が確認できたため、2005年度は規模を西部7県、東部3県に拡大して実施することになりました。

また、2005年度は、謄写版の品質にもこだわりました。日本で謄写版やインク・原紙を調達し、約2週間かけてモンゴルに輸送。コンテナで到着した合計194台の謄写版は、破損チェックを行った後、それぞれの県に向けてトラックで搬送されました。

配布する謄写版の台数は、9年制・11年制の学校には2台ずつ、5年制の学校には1台ずつ。1台の謄写版には、インク4キロ、原紙432枚、印刷用わら半紙3000枚、修正液(原紙を間違って書いたときに使用するもの)2本を配布します。謄写版を受け取る学校からは、教師1名(校長・教頭や各教科担当の教師など)が代表としてトレーニングに参加し、トレーニング後は各自の学校に戻って他の先生達に謄写版の使い方を教えてもらいます。

トレーニングは、各県の県庁所在地で2日間行われます。1日目はまず謄写版の説明と基本的な使い方を習得して、実際に学校で使う教材や資料などの印刷物を作ってみます。できあがったものを参加者同士が交換し、お互いのアイディアから学びます。2日目は参加者の共同作業で文集をつくり、人数分を印刷して一冊の本に綴じて各自が持ち帰ります。最後に謄写版の掃除の仕方やメンテナンス方法を学んでトレーニングは終了します。

また、トレーニングの後には、参加者は教育局の担当者らとともに、今後のインクや原紙など消耗品の調達方法について話し合いを行います。現在、謄写版用のインクや原紙などの入手は日本か中国からになります。謄写版の消耗品は使う頻度によって消費量が変わりますが、現在は、昨年の実績に基づき、1年くらいもつ量をPWJが配布しています。今後は、各県の教育局がそれぞれの学校の謄写版使用状況を定期的にチェックしたうえで、消耗品の予算を立ててもらうことになる予定です。

広大なモンゴルの各県庁所在地をまわるには、途中何百キロも続く悪路を移動するため、県と県の間にあるソム(「村」のような行政単位)に泊まることがあります。ある時、バヤンホンゴル県からゴビアルタイ県へ向かう道中、トレーニング参加校の校長先生がソムの学校寮に一夜宿を提供してくれました。このソムには電気がほとんどなく、家庭によっては小さなソーラーパネル(太陽電池)で裸電球が灯る位の電気を蓄えている程度でした。ところが、そのソムの小学校を見学すると、先生達が学校内のお知らせを作るために謄写版を使っていました。謄写版が早速活用されている現場を見ると、スタッフの長旅の疲れも吹き飛びました。

PWJは引き続き東部3県へのトレーニングを実施し、11月下旬までにはすべての対象校に謄写版を配布し終える予定です。
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引き継ぎ式で歌う入院患者の子どもたち

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挨拶をする副院長

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子どもたちの活動を紹介する掲示板

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PWJが提供した滅菌灯
2005.11.09
結核小児病棟補習授業を病院が実施へ


ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)は2004年9月から、ウランバートル市の国立感染症病院内にある、モンゴル唯一の結核小児病棟に入院している子どもたちのための補習授業を行ってきました。モンゴルでは、結核の子どもたちの学習機会が乏しいことを受けて始めた事業でしたが、退院後もほとんどの子どもたちが学習を継続するなど、効果が大きいことから、病院が教員を1人雇用して、子どもたちの学習機会を確保することになりました。

感染すると長期の入院が必要となる結核は、モンゴルでは、大きな問題です。入院中、学習の機会のない子どもたちは、退院後、学校の授業についていけなくなり、退学してしまうこともあります。退学を防ぐとともに、病室で何もせず時を過ごすよりも、さまざまなトレーニングや遊びに参加することで治療経過にもよい影響を与えることを目指し、PWJは結核小児病棟での補習授業を開始しました。

事業開始から2005年8月末までに入院した225人の子どもたちのうち、4歳から17歳までの206人が補習授業を受け、3歳以下の子どもたちは絵画や音楽のワークショップに参加したり、子どもの日などの祝日を一緒に祝ったりしました。同時に、子どもたちの保護者に正しい結核の知識を伝えるため、医師による講習会を毎月行い、合計203人が参加しました。また、ソーシャルワーカーによる家庭調査結果に基づき、入院している子どもたちのうち、とくに経済的に苦しい環境にある59人に衣服を提供しました。

今年の学年末(2005年5月)までの調査から、ウランバートル市在住の子どもたちの約90%が退院後も勉強を続けていることが分かりました。残る子どもたちの多くは、結核からの回復が完全でないため、自宅療養を続けています。こうした好結果を受けて、国立感染症病院は今年9月、教師1名を雇用して病院として補習授業を実施することを決定しました。PWJとしても、地元の病院・行政が、弱者支援に乗り出したことを高く評価し、事業を引き継ぐことにしました。今後の入院・学習環境を改善するため、PWJは、ノートやペン、レクリエーション用の楽器など、必要な用具を提供したほか、病室を殺菌するための滅菌灯を設置しました。

9月1日には、病院の副院長やPWJスタッフら関係者が参加して、引き継ぎ式を行いました。式では、子どもたちが集まって歌を歌い、副院長が今までのPWJの支援に対する謝辞と、今後の活動の抱負について述べました。PWJからもこれまでの協力に対するお礼と、これからも引き続き、フォローアップしていくことを伝えました。PWJとしては、NGOが始めた事業が、現地の行政によって継続的に実施されることになったことを、非常に高く評価しています。
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サマーキャンプの荷物を積み込んだトラック

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ゲルのパーツなどをトラックから降ろす子どもたちとスタッフ

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ゲルの中に置くベッド

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堀作りのためにタイヤを運ぶ

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開催セレモニーでゲルに並んで入っていく子どもたち
2005.06.29
子どもたちが準備したサマーキャンプ開幕


ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)がウランバートル市で運営する保護施設「ホッタイル」の子どもたちが参加する恒例のサマーキャンプが、今年も始まりました。このキャンプのため子どもたちは、5月半ばから、ジャガイモを植えたり、古タイヤで塀を作ったりして準備を重ねてきました。

ホッタイルで生活するのは、ストリートチルドレンだった子どもたちや貧困家庭の子ども。モンゴルでは、夏になると多くの人が人口過密のウランバートルを抜け出し、田舎へ移動して夏休みを過ごしますが、厳しい環境にいる子どもたちは、そうした機会に恵まれません。ホッタイルの子どもたちにも、勉強や様々な野外活動・文化活動をしながら、自然と親しみ、心身ともにたくましく成長していってほしいとの思いを込め、PWJのホッタイルでは毎年、学校が夏休みに入る6月中旬ごろから、ウランバートルから車で40分ほど東に走ったガチョールトにあるキャンプ地に移動し、サマーキャンプを行っています。

キャンプの準備は、ジャガイモを植えることから始まります。5月16日と17日、晴れているとはいえまだ肌寒い天気のなか、子どもたちとホッタイルのスタッフたちがガチョールトへ行き、キャンプ地の畑に約500キロのジャガイモの種芋を植えました。大きな子どもたちは、牛などがジャガイモを食べないための柵を作ったり、畑をたがやしたりなどの比較的大きな作業、小さな子は穴を掘って1個1個ジャガイモを植える作業などを行い、スタッフたちが彼らをまとめながら手伝いました。

塀作りは、不要になったタイヤを地面に埋めて作るのですが、必要なタイヤの数は500。スタッフがウランバートル中を駆けまわって集めます。薪や石炭の代わりに古タイヤを燃料として使う貧困家庭や工場があるため、数の確保は難しいのです。

6月13日、あいにくの雨模様のなか、ホッタイルの子どもたちとスタッフは総出で、ホッタイルからキャンプ地への引っ越しを行いました。分解して保管していた7個のゲルやタイヤのほか、木のベッド、発電機、机や椅子、肉を保管するフリーザーなどを2台のトラックに満載して出発。ゲルの中にベッドを入れたり、床にペンキを塗ったり、手洗い場作りや薪割り、水運びなど、子どもたちの仕事は尽きませんでした。

23日には、開催セレモニーが行われ、サマーキャンプが正式にスタート。子どもたちはジャガイモの世話をしたり、近郊の寺院などを見学したりしながら、普段学校では学べない、生活に役立つ技術や知識を身に付けていきます。
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改装した病棟のトレーニング室

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コンピューターのトレーニング中

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補習授業を受ける結核病棟の子どもたち

モンゴル 指導にあたる結核病棟の先生
2005.04.25
結核病棟の子どもたちに補習授業


モンゴルでは貧困による生活環境や栄養状態の悪さが要因となり、結核に感染する人が多くいます。子どもが結核に感染すると学校を長期欠席しなければならないので、復学してからも授業についていくのは大変です。そのうえ再感染を恐れて病気が完治した後も子どもを学校へ送らない親たちもいます。こうした状況にある子どもたちを支援するため、ピース ウィンズ・ジャパン(PWJ)は、ウランバートル市の国立感染症病院内にある、モンゴル唯一の結核小児病棟に入院している子どもたちのための補習授業を行っています。

結核は、結核菌を吸い込むことで起こる感染症で、「せき、たん、だるさ、微熱」など、風邪に似た症状で始まります。症状により、6カ月程度の長期入院が必要になることや、他人への感染を防ぐ為に隔離されることもありますが、発症するのは、感染者10人のうち1人程度です。かつては日本でも年間10万人以上が死亡する病気でしたが、薬で完治できるようになりました。しかし最近は高齢者など社会的弱者の感染が増え、結核による国内の死亡者が年間2,000人を超えています。

一方モンゴルでは、1991年から2002年の間に、人口10000人あたりの感染者数が7.4人から14.9人に倍増するなど、アジア太平洋地域の中でとくに感染率が高いといわれています。また、感染者のうち、0歳から16歳までの子どもが占める割合が21%にも上っています(モンゴル政府の統計から)。結核の感染と貧困とは、深い関係が指摘されており、感染する人々の大部分が失業や貧困に苦しんでいるという現状があります。

小児病棟に入院している子どもたちへの補習授業は、数学や国語(モンゴル語)、美術や保健衛生教育などの教科のほか、ライフスキルトレーニング(生活技能)と呼ばれる、社会へ出て役立つ技術の訓練も実施。女子には編物、男子にはコンピュータや電子回路のトレーニングを行っています。就学前の幼児を対象とした歌や折り紙の授業もあります。指導にあたるのは、PWJが雇用した教師経験のある人たち。子どもたちが殺風景な病室にこもりきりにならないよう、病棟の一室をトレーニング室に改装して、明るい飾り付けやポスターを貼って親しみやすいようにしています。

PWJでは、子どもたちへの授業と合わせて、親へのセミナーも開催。結核についての正しい知識、学校教育の大切さ、教師と相談することの必要性、そしてPWJの補習授業の内容と目的について説明しました。仕事をもつ親たちのために、セミナーは夕方実施。さらに、子どもたちの家庭をソーシャルワーカーが訪問調査し、貧困家庭の子どもには衣服などを支給しました。

これまでに、幼児・小学生・中学生あわせてのべ約200人の子どもたちが補習授業を受講。親を対象としたセミナーでは、事業当初の参加者は7人でしたが現在では月20人まで増えました。この事業に対する関係機関やモンゴル政府の評価も高く、「大人用の病棟でも同様の支援を始めてほしい」などといった声も聞かれています。

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PWJが支援している学校の子どもたち

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謄写版で作成された教材

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謄写版で作成された掲示物を見て喜ぶPWJスタッフ

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謄写版トレーニングを受ける先生たち
2005.04.24
現場の反響受け謄写版事業拡大へ


ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)では、2004年8月から、電化の遅れた地方の学校に電気を使わない簡易印刷機「謄写版(とうしゃばん、通称ガリ版)」の導入を進める事業を続けています。導入後の調査でも大きな効果がみられていることが判明したため、2005年度は事業規模を大きく拡大することを検討しています。

2004年度の事業は、本格実施に先立つパイロット(試験的)事業として実施。事業開始後の2004年8月に、謄写版を導入する2県16校の教員を対象にトレーニングを実施しました。3カ月後の2004年11月に、PWJスタッフが各学校を訪問して、謄写版の使用状況の調査を行ったところ、予想以上の効果が確認できました。

PWJスタッフを驚かせたのが、各学校での謄写版の使用頻度が大変高かったこと。トレーニングを受けた教員が、自分たちの学校で全教員を対象にしたトレーニングを行い、ほとんどの教員が謄写版を使って印刷物を作成するようになっていました。

一枚の原稿に、縦書き・横書き・絵などを混在させることが容易なことを生かし、絵入りの算数プリントやアルファベット練習帳、音楽教材、化学式の入った理科教材などを作っていたほか、自国の文化を大切にするためにできた必修教科「モンゴル縦文字」のための縦書きの教材も自作されていました。教員のなかには、県主催のセミナーに参加した際に謄写版を持参し、その場で内容を印刷・配布した人もいました。

各学校で作られていた印刷物の種類は20〜80種類。作成枚数が計2000枚に上る学校もあり、印刷物の大半が、きれいにファイリングされていました。謄写版の管理もきちんとされ、使用者履歴を管理するノートを作っている学校もありました。

この事業はPWJが、モンゴル教育省の協力と日本政府(外務省)の資金援助を受けて行っていますが、両者とも事業の効果を好感。2004年度はドンドゴビ県とウムヌゴビ県の2県16校のみが対象でしたが、2005年度は事業規模を大幅に拡大することを検討しています。PWJでは今後もモンゴル国内での都市と地方の教育環境の格差の緩和をめざし事業を進めていきます。
 
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