現地活動ルポ:ミャンマー

2008.08.21

「さいはての地」のでの配給

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は、7月7日からサイクロン被災者のため緊急生活物資の配給を行っていますが、7月31日にはエヤワディ管区のピヤポン地区での配給を始めました。今回の配給は、同地区の最南端でボガレ川の河口に近く、サイクロンの被害が著しかったアーマー村とバワティ村で行いました。このふたつの村は交通の便がきわめて悪く、他団体の支援もあまり届いていませんでした。

悪天候の中、アーマーの港に無事到着

悪天候の中、アーマーの港に無事到着
(C)Peace Winds Japan

陸路での物資の輸送ができないため、船で2回に分けて輸送することにしましたが、この輸送も困難をきわめました。最初の輸送時は、途中で船にエンジントラブルが発生し、アーマーの港に着いたのはヤンゴンを出てから2日後でした。2回目の輸送の時は、悪天候のため川が大荒れ。船の中のドラム缶、はしご、仏壇の供え物などが転がり出すほど船が大きく揺れ、PWJのスタッフは「もう生きて帰れないかもしれない。」と覚悟を決め、ふるえながら柱にしがみついていました。

苦労の末に物資を届けたPWJの配給チームを、村の人びとは喜んで迎え、中には物資を受け取って、感激のあまり涙を流していた人もいました。交通の便の悪い村まで訪ねてきてくれたことに加え、PWJが各家族用に配った「ファミリーキット」に、台所用品、衣類など27もの品目が入っていたことにみんな驚いたようです。

「こんなにたくさんのものをもらったことは今まで一度もないので、とてもうれしいです。うちの家族が助かるものばかりです。わたしたちの村はとても遠く、交通も不便な所にあるのに、苦労してここまで来てくれて、村の家族に平等に配給してくださって、とても感謝しております。」

「このようなファミリーキットは一度ももらったことがないので、うれしくて言葉で表せないくらいです。」

物資を受け取る人びとも一苦労MMR_Distribution_week5_080806_4_s.JPG

写真左:物資を受け取る人びとも一苦労
写真右:雨の中、配給を待つ人びと
(C)Peace Winds Japan

このように多くの村びとからの感謝の言葉を聞いて、その後、無事にヤンゴンまで戻ったPWJスタッフは、ホッと胸をなで下ろすとともに、「とても大変でしたが、本当に援助を必要としている人たちに必要なものを届けることができ、このように喜んでもらえたので、とてもうれしく思います」と、ピヤポン地区での配給を振り返っています。

PWJは、今後も8月末まで、最大都市ヤンゴンからさらに遠く離れたボガレ地区、ラビュッタ地区と、物資輸送が難しい地域での配給を続けていく予定です。

PWJスタッフに喜びを伝えてくれる女性

PWJスタッフに喜びを伝えてくれる女性
(C)Peace Winds Japan

報告:齋藤雅治(ヤンゴンにて)

 

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