シエラレオネ これまでの最新情報 2004
鉛筆やノートを手に、笑顔の子どもたち(ジミー難民キャンプの子どもたちが通う学校にて)
文具を見せるバンダジュマ難民キャンプの子どもたち。生徒たちには制服もなく、教室のなかはいつも賑やか。
難民の子どもたちに真新しい文房具!
2004.06.21
文具不足に悩んでいたシエラレオネのリベリア難民キャンプの子どもたちに、待望の文具が届きました! 文具がないために一部の子どもが学校へ行くのを嫌がったり、勉強への意欲をなくしたりしているとの報告もあっただけに、キャンプ運営を担当するピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)スタッフも、文具配布の効果に期待をかけています。
PWJがシエラレオネで運営する2つの難民キャンプに暮らす子どもは約5000人。5歳以上の子供のほとんどが、キャンプ内か近隣の村にある小・中学校に通っています。しかし、国際社会からアフリカに向けられる支援が先細りするなか、特に子どもたちの教育への支援が犠牲にされています。
難民キャンプだけでなく、シエラレオネの学校にはノートや鉛筆、消しゴムなど、勉強するのに必要な基本的な文具も十分にありません。一時期は低学年の子どもたちはビニール袋に1−2枚の紙を入れて大事に持ち歩き、中・高学年の子どもたちも約10科目に対して1冊のノートを使用するという状況でした。また、文具は国内で生産されていないため輸入に頼らざるを得ず、安価なものではありません。PWJは難民キャンプで食糧支援、給水事業、学校建設や衛生向上などに取り組むほか、全体の運営も担当。日々、大きな役割を果たすPWJスタッフには、何とか子どもたちに文具を届けたい、という強い希望がありました。
今回、日本鉛筆工業協同組合、株式会社有隣堂、ディー・エイチ・エル・ジャパン株式会社(DHLジャパン)の協力によってシエラレオネに届いたのは、鉛筆や色鉛筆が約6万本、消しゴム約4400個、ノート約1700冊と画用紙など。ダンボール33箱分、重さにして750キロもの量です! これをPWJスタッフが、難民キャンプおよび村の幼稚園と小中学校、あわせて7校で配布しました。
「難民キャンプでは、文具がないことで子どもたちが学校へ行くのを嫌がってしまうという話や、勉強への意欲が左右されているという話を聞きました。今回の文具配布は、勉強のための道具を配るというだけでなく、子どもたちの学校へ行く気を向上させる効果もあり、大変ありがたい」と現地のPWJスタッフ。子どもたちは、初めて手にする自分だけの文具を手に、大喜び。カメラを向けると、渡されたばかりの鉛筆やノートを高く上げて見せていました。
現地からは「今回は東京側との共同作業で、日本のNGOであることを強くアピールできました」との報告も届いています。
※PWJでは通常、支援物資は支援現地で調達し、日本での物品によるご寄付はお断りしています。それは、現地調達の方が迅速にニーズに合致した物が入手でき、かつ現地の市場をいかすことができるためです。 今回は、現地から希望の強 かった物資の調達と、最大の課題であった輸送の両方の面においてご協力をいただけたことから、日本からの物品での支援を行うことができました。
ジミー幼稚園完成!
ジミー幼稚園のトイレ
ジミー幼稚園の内部
難民の子どもたち
ジミーキャンプに待望の幼稚園完成
2004.02.13
待ちに待ったジミー難民キャンプ内の幼稚園舎が完成しました。PWJが日本政府のNGO支援無償より約200万円の資金援助を受け、工期は約3カ月。建設についてはホストコミュニティ(難民キャンプを受け入れているコミュニティ)に依頼する形で完成させました。
緑に黄色を使った楽しい外見も好評です。PWJのエンジニアである今井弘(一級建築士)はシエラレオネでコミュニティの交流の場に使われているパラバハット("協議の場"の意味)の形にヒントを得て、壁面が丸い設計を考案しました。難民代表もパラマウントチーフ(伝統的コミュニティリーダー)もその設計に大満足。「すばらしいデザインをPWJからいただいた」と喜びを伝えてくれました。
ジミー難民キャンプ内には長い間、仮の幼稚園舎しかありませんでした。また、一度仮園舎が嵐で壊れてしまった後は、地面に直接ポールを立て、ビニールシートを屋根代わりにしたものが園舎代わり。子どもたちは地面にマットを敷いて、その上に座っている状態でした。
問題は、地面にいる寄生虫が子どもたちの足の爪や指に食い込んで、皮膚を荒らしていたこと。「やっと子どもたちが衛生的な場所で教育を受けられます」と、同じく難民であるキャンプ内の教育担当者もほっとした表情でした。
一方、ホストコミュニティであるジミー村には、幼稚園がありません。そのため、ジミー村の子どもたちも難民児童と一緒にキャンプ内の幼稚園に通う可能性も出てきています。また、もともと難民の子どもたちのためにキャンプ内に建てられたこの幼稚園は、難民たちが祖国であるリベリアへ帰還した後は、ホストコミュニティに移譲されます。シエラレオネ駐在のスタッフ、福井美穂からは「こうした背景も含めて、今回、難民とホストコミュニティの両方に喜ばれる支援を実施できたことは、意義が大きいと思います」との報告が送られてきました。
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