シエラレオネ これまでの最新情報 2005
「やっと勉強ができる!!」満面の笑みの子どもたち
ノートに「6」と書きこむボンドゥちゃん
熱心に教える先生
授業中ちょっと緊張ぎみの女の子たち
補習校ができて「やっと、勉強ができる!!
2005.07.15
10年におよぶ戦乱の末、2002年にようやく内戦終了宣言が出されたシエラレオネでは、難民や国内避難民だった人びとが住みなれた村に戻り、生活再建への動きが進んでいます。その一つが、かつて激戦区として知られていたコノ地区。PWJは、子どもたちや住民の要望を受け、2004年6月からコノ地区で補習校プロジェクトを開始しています。
「補習校が欲しい」。コノ地区で井戸掘削事業を住民らと共に進めているPWJスタッフに住民からの要望が上がりました。コノ地区には小学校(6〜14歳対象)の数が極めて少ない上、学校があっても家から通える距離にない地域が大半で、多くの子どもたちは就学年齢に達しても学校に通うことができませんでした。また、制服や教材、月謝などの高額な教育費を、両親がわずかな収入の中から捻出することも難しいため、子どもたちを学校に通わせることをあきらめるケースも多く見受けられました。
PWJは、ユニセフ(国連児童基金)との共同事業として、補習校プロジェクトを開始することを決定。教育省との話し合いを重ね、プロジェクトを実施する10カ村を選びました。学ぶ子どもたちの数は計約1,000人。校舎の建設にあたっては、村の住民も積極的に参加しました。PWJは、校舎の建設に必要な資材を調達し、黒板や机、椅子、文房具などを提供。また、各村でボランティア教師を募り、25人の教員の基礎訓練を行いました。
そして、ついに2004年9月に念願の授業開始。補習校では、正規の小学校と同じ内容の授業が無料で行われています。補習校プロジェクトの主な目的は、これまで学ぶ機会がなかった子どもたち、特に女の子たちが初等教育を受けられるようにすることです。子どもたちが畑仕事を手伝っていることも多いため、両親が子どもたちを学校に行かせやすい時間帯に授業を行う工夫も取り入れました。
補習校の1つ、ゴンダマ村の補習校では、子どもたちが、初級クラスに45人、中級クラスに25人、上級クラスに10人と分かれて熱心に学んでいます。初級クラスに出席している ボンドゥ・コマちゃん(7歳)は補習校で勉強するのが大好き。好きな科目は「算数!」。PWJスタッフがノートに「1+5は?」と書き込むと、迷うことなく「6」と記入しました。担当の先生も、ボンドゥちゃんが、ノートに正確に力強く回答を書き込む様子を見て、大感激。そんなボンドゥちゃんの将来の夢は洋服屋さんになること。ボンドゥちゃんのような子どもたちが、シエラレオネの未来に夢を描けるよう、PWJは支援を続けていきたいと考えています。
PWJでは現在、「子どもに未来を!」キャンペーンを実施中です。困難な状況にいる世界各地の子どもたちが明るい将来を描けるようPWJは活動を続けていきます。子ども支援をはじめとしたPWJの活動に、みなさまのご理解とご支援をお願いいたします。
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コンボイに乗り込んでいざ出発
ジミー・バグボー難民キャンプ内の
コンボイ出発場所
リベリアに向かうコンボイ の出発
を待つ人たち
隊を組んで移動するコンボイ
を見送るPWJ車両
リベリア難民、PWJキャンプから母国へ
2005.04.24
シエラレオネでPWJが運営してきたリベリア難民のキャンプから、母国リベリアへの帰還が始まっています。PWJがリベリアに戻ってきた帰還民の支援を行っているリベリア北部ロファ州へ帰る難民は、まだそれほど多くはありませんが、治安の安定とともに、その数も増えると予想されています。
PWJによるシエラレオネでのリベリア難民キャンプ運営は2001年5月、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)から強い要請を受けたことから始まりました。リベリアでは10年以上にわたって内戦が続き、最大時には1万人以上がPWJが運営するジミー・バグボー、バンダジュマの2つの難民キャンプで生活していました。その後、2003年10月ごろから内戦は鎮静化、シエラレオネやギニアに逃れていた難民らが、家族ごとに故郷に戻り始めました。状況が落ち着き、国連機関が「安全宣言」を出した地域に向けて、2004年10月からUNHCRなどの主導による、組織的な帰還が開始されました。
そしてついに、PWJのキャンプからも2004年11月、母国への帰還が始まりました。UNHCRやNGOなどが、帰還先別にコンボイ(トラック)の出発日を通知。帰還を希望する難民たちは、家族の人数や性別、帰還先の村などを登録後、食糧や生活品など帰還に必要な物資を受け取り、出発前日には健康診断と予防接種を受けます。そして帰還する日。難民たちはコンボイが待つキャンプ内の帰還受付センターへ。コンボイに乗り込み、国連などの先導のもと、隊を組んで母国リベリアに向かいます。目的地までは約3〜5日。途中、帰還民受け入れ施設で国連機関やNGOの支援を受けます。
キャンプ運営と難民たちの支援に携わってきたPWJスタッフたちは、キャンプで生活をしてきた人たちの母国への帰還を、胸を熱くしながら、見送りました。数日後、確認を待ちわびていたスタッフのもとに、「出発した家族全員が無事に、夢にみた母国に戻った」との報告が届きました。
最初のコンボイで帰還を果たしたのは、ジミー・バグボー難民キャンプの40家族(165人)とバンダジュマ難民キャンプの24家族(52人)。2つのキャンプは、リベリア北部ロファ州出身者が大半。2005年1月に出された安全宣言をきっかけに、帰還者も増えると思われます。難民たちが故郷で新しい生活に踏み出すのも、もうすぐです。
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