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東ティモール これまでの最新情報 2004


新豆を積んだコンテナを載せた船


保管倉庫に積まれた状態のコーヒー豆


日本へ運ぶためコンテナへと運ぶ


ディリ港での「NT EXPRESS」

 

2004.10.12
コーヒー新豆、日本へ向けて航海中


ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)が東ティモール・エルメラ県レテフォホ郡の生産者とともに収穫した2004年産のコーヒー豆が、コンテナ船で日本に向けて運ばれています。予定通りであれば、船は今月中旬、神戸港に到着。その後、焙煎、パック詰めなどの工程を経て、早ければ11月中にも、フェアトレードの東ティモール・ピースコーヒーとして販売できる見通しです。

今年の新豆が東ティモールのディリ港を出発したのは9月26日。その前日、倉庫に保管中の第1陣の麻袋219袋は、約2時間かけて輸出用コンテナの中に、ていねいに積み重ねられました。保管倉庫にある麻袋をトラックに積み込み、コンテナへ運び入れる作業を5回、繰り返し。一袋60kgもある麻袋を、作業員が次々とコンテナへ搬入していきます。麻袋でいっぱいになったコンテナは施錠され、大型トラックで保税倉庫へと運び込まれ、出港の時を待ちます。

出港日。PWJスタッフがディリ港へコンテナを確認しに行くと、無事に税関の審査を通過したコンテナが、船に積み込まれていました。今回、ディリから出る船は「NT EXPRESS」。新豆の入ったコンテナは、オーストラリア・ダーウィンに寄港後、シンガポールを経由し、10月中旬に神戸港に入港するスケジュールです。

2004年の収穫は5月から始まり、9月上旬まで、120世帯の農民たちが「おいしいコーヒーを日本に届けたい」と連日、収穫作業に励みました。PWJスタッフも、収穫から精製までの技術指導に各農園を駈けずり回りました。みんなの思いをのせて、新豆は、日本へと向かっています。日本到着後、加工を終えた新豆は、PWJのオンラインショップ「Peace Winds Shop」や各地のコーヒー店、フェアトレードショップなどで販売します。ご期待ください。

※PWJの東ティモール・コーヒー農民支援事業は、JICA(国際協力機構)の協力を得て進めています。

モデル農場で収穫された野菜


ニンジンも元気に生育


野菜の緑色が映えるモデル農場

2004.10.08
ニンジン、からし菜、豆、白菜…
モデル農園に収穫の喜び


ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)が東ティモールのエルメラ県レテフォホ郡で運営するモデル農園で、野菜が次々と収穫されています。気候・風土の厳しい現地では野菜の収量は少なく、現金収入の乏しい家庭は市場で十分な野菜を買うこともできないため、栄養不足が課題となっています。気候・風土にあった野菜をみつけ、その普及の可能性をさぐることは、コーヒー栽培支援とともに、PWJの目標です。

PWJがコーヒー農民の支援を続けるレテフォホ郡の気候・風土は、コーヒー栽培以外の農業にはあまり適さず、自給用野菜は、その収穫量も種類もとぼしくなりがちです。とくにコーヒー収穫後にやってくる雨季は深刻で、栄養不足から体の抵抗力が衰え、病気にかかって命を落としてしまう小さい子どもやお年寄りも例年います。

このような状況を少しでも改善しようと、PWJは2003年10月にモデル農園を開設。自給作物が極端に減る雨季でも栽培できる野菜をみつけ出せないか、日本の農業技術も生かして試しました。しかし、環境は予想以上に厳しく、20種類ほどの野菜を試しましたが、納得できる成果は得られませんでした。標高1500mの山岳地域では土壌の養分がすべて多量の雨で流されてしまうことや、日照時間が極端に少ないことも確認できました。

野菜不足がとくに深刻化するのは雨季だとはいえ、住民たちは乾季(4月〜10月)も十分な栄養を摂取できているというわけではありません。そこでPWJでは今年、乾季に各種の野菜を試験栽培し、現地の気候・風土に合った野菜を探すことにしました。5月に日本から営農指導員の古賀田都子さんを迎え、計30種を植えてみました。標高が高く、気温が低いために発芽しにくいなどの難点はありましたが、PWJスタッフらが手塩にかけて育てた結果、何種類ものが順調に育ち、8月25日にまず、大きく育ったニンジンとからし菜が初収穫を迎えました。続いて、白菜、豆が収穫でき、スタッフたちで実りの喜びを実感しながら、味わってみました。

モデル農園の世話人として6月から働いてきたアマリは「PWJのモデル農園は、地域に普及できる農業技術の成功例をつくるため、いろいろな配慮をしています。貧しい人にも実践してもらえるよう農薬やお金のかかる堆肥を使わないように心がけています。だから、これまで作ってきた野菜はすべて無農薬です。手間ひまを惜しまず、心をこめて作った野菜を収穫できて本当にうれしいです」と喜んでいました。

モデル農園では今、何種類もの野菜が大きく育ち、花を咲かせている品種もあります。周囲の住民からも関心が寄せられ、「どのような農法で育てているのか」という質問や、「おいしそうなので購入したい」という相談を受けることもあります。不思議そうにみつめる農民がいる一方で、実践に興味を持つ農民も出始め、今後の展開に期待が徐々にふくらんでいます。長期的には、雨季の保存食になるような作物をつくることも視野に入っています。

※PWJのコーヒー農民支援事業は、JICA(国際協力機構)の協力を得て進めています。

 


レテフォホで続くコーヒー収穫作業


収穫したコーヒーの選別


共同作業を進めるグループメンバー
とPWJスタッフ


各種の野菜が植えられたモデル農場


手のひら大に育ったナス


2004.08.11
続くコーヒー収穫 30種の野菜栽培も進行


ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)がコーヒー栽培・精製の技術指導を続ける東ティモール・エルメラ県のレテフォホ郡では、コーヒーの収穫作業がなお続いています。標高のやや低いところにある農園から始まったコーヒー実の完熟の波は、上へ上へと駆け上り、今はかなり高地の農園で真っ赤な実が揺れています。その傍らでは農業プロジェクトも進行中です。

今年、PWJのコーヒープロジェクトに加わっている農家は120世帯余り。昨年の35世帯から大きく増えました。東ティモールでは、親戚や兄弟など、親族縁者が助け合う風習が現在も残っていますが、参加農民たちは各村ごとに10世帯前後の新しいグループをつくって共同作業をスタートさせました。昨年PWJのプロジェクトを経験した農民がグループのリーダーとなっているところもあります。PWJでは、農民たちが家族の枠を超えて助け合い、共同作業を行うことで、作業効率の向上やコスト意識の芽生えを促し、協同組合の結成にもつながることを目指しています。

しかし、作業に追われているのは農民だけではありません。PWJスタッフも5月から連日、農民たちと一緒になって、収穫・精製の作業に追われています。スタッフたちは農民たちの自立と、長い収穫期の間の健康管理に気にかけながら作業を進めているのです。

コーヒー農園のあるドゥクライ村ではまた、PWJによる農業プロジェクトも進んでいます。たんぱく源の少ない現地住民の栄養改善を目指す事業です。現地入りした営農指導員、古賀田都子さんの指導を受け、5月にモデル農場に植えられたナスやサラダ菜、オクラなど30種余りの野菜も順調に成長。ナスは手のひらほどの大きさになりました。PWJでは、今後も生育ぶりを詳しく調べ、現地に合う野菜の選定や栽培技術の指導を進めていきます。

PWJのコーヒー収穫は8月下旬まで、野菜栽培は10月ごろまで続く予定です。

*PWJのコーヒー農民支援事業は、JICA(国際協力機構)の協力も得て、進められています。


収穫作業中の農民。青い未完熟の豆は残し、赤い実だけをかごに入れていく


収穫を待つ真っ赤に色づいたコーヒーの実


発酵、水洗後、虫食いなどの欠陥豆
を選別・除去する


収穫され、天日で乾燥中のコーヒー豆

 

2004.06.04
2年目のピースコーヒー レテフォホはもう収穫期


ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)がコーヒー栽培・精製の技術指導を続けているエルメラ県で、赤く完熟したコーヒーの収穫作業が続いています。昨年の収穫シーズンは5月下旬に始まりましたが、今年は5月初めからコーヒーの実が完熟し始め、PWJの契約農民たちもさっそく収穫作業に突入しました。昨年とは異なり、雨が多い天気のなか、注意深く天日干しを進めています。

4月に雨季があける東ティモールのコーヒー生産地域では、晴れ間が続くにつれ、コーヒー豆が徐々に色づき始めます。コーヒーの国内生産量の半分以上を生産するエルメラ県では、例年より1カ月も早い4月末、一部のコーヒー農園でコーヒーが完熟し始めました。標高1500mの高地にあるPWJの支援地、レテフォホ村やドゥクライ村でも農民が連日、農園にはいって豆の完熟度を調べたり、近隣の様子を伺ったりと落ち着かなくなりました。気合十分な農民たちの様子を察したかのように、PWJ契約農民の農園でもコーヒーはついに真っ赤に完熟し、5月10日、待ちに待った収穫作業が始まりました。

2004年のPWJコーヒー事業では、現時点で、コーヒー精製に参加する農民が昨年の35世帯から100世帯強まで大幅に拡大。新メンバーがほとんどとなったため、PWJスタッフたちはあちこちの収穫現場に顔を出し、赤い豆だけを摘んでいるか、欠陥豆の選別はきちんとされているか、と高品質のコーヒーに向けた品質管理に日々奔走しています。

収穫したコーヒーの実は、果肉の除去(脱肉)、発酵、水洗などを行った後、水分率が適正になるまで天日で乾燥させなければなりません。5月下旬以降の天候が例年になく不順なため、乾燥作業中に雨が降ればすぐに屋内に入れるのはもちろんですが、豆が持ち去られないよう警戒も必要です。PWJスタッフや農民からは「早く、お天気が戻ってきてほしい!」との声が届いています。来週からは、残る支援地、ラウアナ村でも収穫作業を始められる見通しです。

※収穫中のコーヒーの販売開始は2004年後半の予定。PWJでは現在、2003年収穫のニュークロップ(新豆)の販売を行っています。詳しくはオンラインショップで

※PWJのコーヒー農民支援事業は、JICA(国際協力機構)の協力も得て、進めています。


世界地図を使いながらコーヒーの
生産地を説明


コーヒー木の手入れ方法を説明する
堀口氏


写真入りマニュアルを使った解説


ワークショップで質問する農民
2004.05.08
「品質高めて収入上げたい」 栽培研修でコーヒー農民


コーヒー品質支援を続けている東ティモール・エルメラ県のレテフォホ郡内で3月下旬、ピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)は日本のコーヒー専門家らを講師に、生産者らを対象としたワークショップ(研修会)を開催しました。農民からは「どうしたら収入をもっと増やせるのか」の質問が相次ぎ、高品質のコーヒーづくりへの意欲の高まりが感じられました。研修会の反響もあり、PWJの今年の契約農家数は昨年の約4倍、120世帯余りになりそうです。

          *          *          *

研修会は、3月25日にレテフォホ村、26日にラウアナ村で開催。コーヒー農民のほか、現地社会で大きな影響力を持つ教会の関係者、エルメラ県の農業局長や開発局長らも参加しました。参加者の数は約100人になりました。PWJスタッフは、PWJが作成した写真入りの「コーヒーマニュアル」を使って、良質のコーヒーにするための精製の方法や収穫後のコーヒー木の手入れについて説明しました。

講師として現地に入っていただいたのが、スペシャリティーコーヒーの第一人者として知られる堀口俊英さん(珈琲工房ホリグチ代表取締役)。堀口さんはコーヒー農民たちを前に、東ティモールのコーヒーの特長として、「品種改良されていないティピカ種であること」「標高の高いところで栽培されていること」「日陰樹が存在すること」「パーチメント乾燥行程が天日干しであること」の4点を強調しました。

一方で堀口さんは従来からの課題として、「木が密集していること」「コーヒー木が古いこと」「コーヒー農園の手入れがされていないこと」「精製行程に改善の余地があること」を挙げ、「問題解決には、PWJの指導内容を採り入れることが重要」と説明しました。そして、農民に「東ティモールは、世界のなかでも高品質なコーヒーを生産する可能性を持っている地域です」と訴えました。

質疑応答に移ると、ワークショップに参加したコーヒー生産農民から、多くの質問が出されました。なかでも熱を帯びていたのは、「どうしたら、コーヒーをより高く売ることができるのか」「PWJの契約農家になるには、どうしたらいいのか」という質問。堀口さんやPWJスタッフが「指導通りに収穫・精製し、いいコーヒーをつくれば、高値がつきます」などと答えると、農民たちは納得した表情でうなずいていました。

また、「いいコーヒー木を育てるために、せん定が必要という説明がありましたが、せん定をしてしまったら収穫が3年間できず困ります」などの質問も出されました。この質問に対しては堀口さんから「一度にすべてのコーヒー木をせん定してはいけません。せん定をした木の周りにあるコーヒー木に栄養が回りますから、収穫量もそれほど減りません」とのアドバイスがありました。

参加した県の局長たちからは「質のいいコーヒーづくりのため、研修会やコーヒー栽培指導を他郡にも広げてもらえないか」との声も出されました。

     *        *        *

昨年、PWJのコーヒープロジェクトの契約農家は35世帯でしたが、契約農家の収入が多かったことや研修会に対する反響が大きく、今年から新たに契約したいという要望が100世帯前後から寄せられています。今年の収穫作業は、5月中旬にも始まります。

※1 PWJは、契約農家が収穫したコーヒー豆(パーチメント)を従来の現地価格より高値で購入し、日本でフェアトレード商品として販売しています。詳しくはオンラインショップで

※2 PWJのコーヒー農民支援事業はJICA(国際協力機構)の協力も得て実施しています。
2004.03.05
「自立の実」、いよいよ日本で販売!


2003年、PWJが生産者とともに収穫した、東ティモールピースコーヒー「ニュークロップ(新豆)」の販売が、いよいよ始まります。PWJと東ティモール生産者による「自立の実」が、東ティモールの国づくりを推進します。

2003年より、本格的にスタートしたコーヒー支援事業。PWJスタッフと35世帯の生産者が、収穫から精製まで一粒一粒丹精込めてつくった東ティモール・ピースコーヒーが、日本のフェアトレード市場に登場です。新生国家、東ティモールにとって、現在、輸出可能な唯一の商品といえるコーヒー。PWJが仲介して、フェアトレードを実践することにより、農民たちの自立と、支援活動のための資金確保を図ります。

現状ではまだ、PWJによる技術指導やPWJスタッフとの共同作業が必要ですが、将来的には栽培や精製から、生産技術向上、農民の組織化に至るまで、現地の住民たちがイニシアティブをとって進めていくことを目指しています。フェアトレードと一体になった新しい形の支援活動を引き続き、ご注目、ご支援ください。

なお、 「東ティモール ピースコーヒー」に関する詳細情報、ご購入は、オンラインショップをご覧下さい。
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