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フード・フォー・ワークに参加する住民
PWJが配布したアーモンドの苗木を育てる農民

女性センターの卒業生をPWJ平井

川の流量観測のための機器の設置

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アフガニスタン支援事業報告書


PWJが支援活動を行っているサリプルの現状
PWJのアフガニスタン支援は、2001年夏の干ばつでサリプル市郊外に水を求めて避難した人びとを対象とした緊急支援からスタートし、今年で5周年を迎えました。皆さまからの温かいご支援をいただき、これまでにサリプルの人びとの生活に欠かせない給水施設の建設や、学校の修復などを行ってきました。しかし、飲料水や生活用水のほとんどを雨水に頼るという人びとの不安定な暮らしは、今も変わっていません。
2004年のアフガニスタン自立支援キャンペーンの際に、皆さまのご支援で緊急給水事業を行いましたが、今年もアフガニスタン北部は当時と同じような干ばつに見舞われ、7月25日にはアフガニスタン政府と国連機関が支援を求めて緊急アピールを出しました。住民は水不足に加え、農作物の不作から食糧も確保しにくくなるという二重の苦難を背負いました。このため、今年のPWJのアフガニスタン支援は、緊急支援の色合いが濃いものになりました。
農業支援
アフガニスタン北部を襲った干ばつの被害は、とくに川などの水源がなく、雨水に頼るしかない地域(天水域)において深刻でした。収穫量の不足による食糧難や収入減とともに、来年まくための種もみの確保も心配になってきています。そこでPWJは、サリプル州サヤド地区の約3,000世帯を対象に、合わせて330トンほどの小麦と豆を配りました。フード・フォー・ワーク(労働の対価としての食糧配布)という形で進めたこの事業では、住民は村々の道路や貯水槽などを修復したり清掃したりし、その対価として食糧を受け取っています。また、サリプル州の800世帯に豆の種と肥料を配布しました。2003年から行ってきた苗木の育成事業では、無事に育ったアーモンド、杏などの苗木を農民たちに配ることができ、今後、彼らの収入の安定に役立つことが期待されています。
女性支援事業(養蚕トレーニング、洋裁トレーニング)
アフガニスタンでは長く、女性が社会的・経済的に低い立場にいました。その状況を改善しつつ、住民の生活そのものを向上させるためには、女性が働く場を得て現金収入を手にすることが必要です。PWJは、アフガニスタンで伝統的に行われてきた養蚕に着目し、地域の女性たちが養蚕技術を身につけられるような研修を行っています。また、女性センターを設立し、洋裁やミシン刺しゅうなどの技術指導のほか、字が読み書きできない人のための識字研修にも取り組んでいます。
水資源調査―限られた水の有効活用に向けて―
河川の水を利用するかんがい域と、雨季の雨だけに頼る天水域のどちらにおいても、使える水の量が分かれば、干ばつの被害をできるだけ小さくするための対策をあらかじめ立てられます。そうすれば、降水量の変化でもろに影響を受ける住民の生活を、少しでも安定させることができます。このためPWJは、2003年からサリプル州内で、雨量や川の水量を観測するシステムをつくり、データの回収・分析を進めています。その取り組みが実り、PWJはこの夏の水不足の危険を早くから察知して準備を進め、10月から干ばつに苦しむ村々での緊急給水事業を始めることができました。今後、より正確で詳しい分析をすることで、貯水槽の建設や農作物の栽培計画を立てるとき参考になるような水利用計画の提言につなげたいと考え、システムの整備を進めています。
支援者の皆さまへ
皆さまいかがお過ごしでしょうか。アフガニスタンでは短い秋が過ぎ、厳しい冬を迎えようとしています。このたびは、アフガニスタンキャンペーンにご協力いただき、ありがとうございました。
今年のアフガニスタンは、再び厳しい干ばつに見舞われました。支援者の皆さまやその他支援機関のご協力により、私たちは緊急の食料や飲料水を、被害が深刻なサリプル州の村々に届けることができました。また、サリプル州の将来を見据え、これらの緊急支援と並行して、水資源の有効活用につながる調査にも取り組んでいます。今後も、PWJは安全確保に最大限の配慮をしながら、サリプル州での支援事業を続けます。皆さまのご支援を今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
アフガニスタン事業代表 平井 礼子
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