2007.12.18
ピースウォーターキャンペーン支援事業経過報告
(2007.03〜2007.08)
支援者の皆さま
拝啓 秋霜の候、いかがお過ごしでしょうか。平素よりピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)の活動に温かいご支援を賜り、心より御礼申し上げます。また、このたびは私どものピースウォーターキャンペーンにご協力いただき、まことにありがとうございました。皆さまから賜りましたご寄付による水支援事業について、2007年3月1日から8月31日までの事業ならびに収支報告をまとめましたので、ぜひご一読いただきますようよろしくお願い申し上げます。
スーダン
〜水・衛生事業(井戸掘削、トイレ建設、衛生教育事業)〜

完成した井戸で水をくむ住民
(C)Peace Winds Japan
東アフリカのスーダン南部では、20年以上にわたる内戦の影響により、水、衛生、教育等の基本的な生活環境が満たされていません。そのことは、難民となって国外に逃げた人びとが自分の家に帰ることを妨げる一因ともなっています。35万人ともいわれるスーダンからの難民と400万人近い国内避難民の帰還を促進し、スーダン南部に帰還した人びとの生活向上のため、PWJは井戸の掘削、トイレ建設、および衛生教育を行っています。
井戸掘削事業では、井戸を掘るだけでなく、コミュニティ(集落)の人びとが井戸を維持・管理できるよう、各コミュニティ内に設置される水委員会を通じ、井戸の使い方・修理方法の指導を実施しています。今後は、コミュニティの人びとが責任を持って井戸の維持・管理を行います。

衛生に関する指導
(C)Peace Winds Japan
また、衛生教育事業では、基本的な衛生、水の知識を伝えることで、水を介した病気を予防することを目的としています。スーダン南部では、乳幼児の死亡率が非常に高く、その最たる原因として不衛生な水を原因とした下痢や病気が考えられています。病気で亡くなる子どもたちの数を少しでも減少させためには、安全な水が確実に人びとに届けられることが重要です。
アフガニスタン
〜水資源調査、貯水槽〜
突然の干ばつに見舞われると、それに耐えるだけの設備環境を持たないアフガニスタンでは、限られた水を有効に活用することが重要な課題となっています。

雨期の間の雨水を貯める伝統的な貯水槽
(C)Peace Winds Japan
そこで、PWJでは、北部サリプル州内でも乾燥域にあり、特に慢性的な水不足に悩まされている地域において、雨期に水を貯めることで乾期に備えるための貯水槽5基の建設を行っています。

河川の水位を測る
(C)Peace Winds Japan
また、2003年から実施している水資源調査を現在も継続して進めています。水資源調査では、サリプル州内の約10箇所に雨量や川の水量を観測する機器を設置し、観測されるデータの回収・解析に日々取り組んでいます。解析の結果から、サリプル州における水の循環を明らかにすることで、干ばつ被害の予測や、計画的な貯水槽の建設や農作物の栽培を行うなどの水利用計画の提言につなげたいと考えています。
リベリア
〜水・衛生事業(井戸掘削、トイレ建設)〜
西アフリカのリベリアでは、雨期には激しい雨が降り注ぐこともありますが、それでも住民の飲み水や生活用水に適した清潔な水を手に入れることは必ずしも容易なことではありません。PWJが支援活動を始めた2004年から、住宅の支援とともに進めてきた井戸の掘削は、祖国に帰還してきた人びとの生活を支える上で欠かせないものとなっています。
また、井戸の水源となる地下水の汚染を防ぐには、トイレの建設とともに、人びとが井戸・トイレといった水回りの施設を衛生的に使うことも大変重要です。内戦前にはトイレのなかった地域でも、隣国の難民キャンプ等でトイレ使用の習慣を身につけた人びとからは、帰還した先でも清潔なトイレを望む声が多く寄せられています。

人びとが帰還した村にできた井戸
(C)Peace Winds Japan
そうした事情からPWJは、これまでに、北部のロファ州と首都モンロビアに近い北西部のボミ州で計16本の井戸を新設し、ロファ州では20本の壊れていた井戸を修理しました。年末までには合計52本の井戸が使えるようになり、住民たちは毎日の水くみから解放されます。また、トイレについては、両州で45基を建設済みで、2007年末までに合計70基の完成を目指して急ピッチで工事を進めています。
このようなハード面の整備と合わせて、井戸に設置したポンプの維持管理の方法や、衛生上気をつけるべき点などを紹介する研修も行っており、人びとが施設を有効に活用していくための知識の普及に今後とも努めてまいります。
支援者の皆さまへ
このたびは、「すべての人に水を ピースウォーターキャンペーン」に温かなご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございました。
一年中が夏のような、ここスーダンでは、乾いた熱風と強い日差しがじりじりと大地を照りつけています。一歩フィールドに出ると、草原の中にぽつんと点在する井戸に向かって女性や子どもが歩いていく姿が目に入ります。

水さえ容易には手に入らないこの土地へ、内戦で故郷を追われていた難民たちは、それでも次々と帰ってきます。今後も、私たちは皆さまからの貴重なご支援を直接現地に届け、国連や現地政府とも協力しながら、フィールドの最前線で支援事業を続けてまいります。引き続きご関心をお寄せいただけますと幸いです。
もう一度、この度のご支援に心からのお礼を申し上げます。
スーダン駐在 西野ゆかり
■ピースウォーターキャンペーン収支報告
(2007.3.1〜2007.8.31)
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ピースウォーターキャンペーン寄付 |
金額(円) |
件数 |
| 春キャンペーン寄付 | 2,997,226 | 491 |
| 夏キャンペーン寄付 | 3,546,482 | 521 |
| 合計*1 | 6,543,708 | 1,012 |
*1 この数字は、該当期間の一般寄付のうち、3月・6月にお送りした郵便振替用紙をお使い いただいたご寄付のみとなります。
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水支援関連事業支出 |
金額(円) |
| リベリア・水衛生支援 | 17,714,987 |
| スーダン・水衛生支援 | 70,131,863 |
| アフガニスタン・貯水槽支援 | 15,770,352 |
| アフガニスタン・水資源調査*2 | 3,457,370 |
| 合計 | 107,074,572 |
*2:この支出には、上記のピースウォーターキャンペーン寄付のほか、PWJ自己資金や助成金を 使用しています。
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ピースウォーターキャンペーン実施費用(支出) |
金額(円) |
| 春・夏キャンペーン実施費用・報告書発送費等*3 | 1,278,155 |
*3:当該期間内の支出です。












