ボランティア・ネットワーク

ここではこれまでにピース ウィンズのボランティアに参加された方のうち、世界各地・さまざまな分野でご活躍の方々からのメッセージ、現地報告などを掲載いたします。

海外特派員便り 第1弾 平野さん(ニューヨーク在住)

NYでのボランティア活動

平野さん

 初めまして。時々英訳をさせて頂いているNYの平野と申します。留学生時代から数えて在米14年です。3年前結婚し、昨年赤ちゃんも生まれたので現在ではボランティア活動に参加する時間がありません。そんな時にPWJの翻訳募集を知り、仕事の合間を利用して、プロの翻訳には届きませんがアメリカ人の友達等の助けを借りて楽しませて頂いています。まずはそのお礼を申し上げたいと思います。

海外特派員便り 第2弾 小島さん(サンフランシスコ在住)

サンフランシスコの非営利組織事情

 こんにちは。元コアボランティアの小島です。私は今アメリカの「Rainforest Action Network」という環境NGOで2か月半のインターンをしています。私の滞在しているサンフランシスコとその周辺はベイエリアと呼ばれ、アメリカのなかでも非営利組織の多い地域の1つです。私の職場には毎日のようにボランティアの方が出入りしていますし、他の仲間が行っている団体でも同様で、非営利組織でのボランティアの機会には事欠きません。が、今回私が実感しているのは、どこかの組織で行うことだけがボランティアの形ではないのだなということです。こちらでは行政は頼りにならないという認識が一般に日本よりも強いらしく、必要なものは自分たちで作ろうという空気が濃厚な気がします。

 例えばイラク攻撃に対する反戦運動にしても、次にどこでどんなデモが行われるかがすぐにわかるようなウェブサイトがすぐに立ち上がりました。またこちらのデモは日本よりは「過激」ですから、多くの逮捕者が出ることも珍しくありません。そのためか、ごく一般の市民に対して非常に戦略的なNon Violent Direct Action(非暴力直接行動)のトレーニングが毎週無料で開かれていました。私も参加してみましたが、翌日デモに参加してもすぐ役立つような実に実践的な内容です。こうしたトレーニングをしているのもすべてボランティアです。

 こうした動きは必要に応じて生まれ、用が済めば解散していきます。非常にフレキシブルでフットワークが軽いという印象です。ボランティアという言葉が本来持つ、自分がやりたいと思うこと、必要だと思うことをするというシンプルな発想こそ、ボランティア活動で最も大切なことだと感じました。そしてこれはボランティア活動にとどまらず、有給の仕事にしても同じかなと思います。こちらでの生活が、一見あたりまえのようで忘れがちなことを思い出すいい機会になりました。

小島さん 小島さん


これは3月16日、開戦前のピースマーチの様子で、反戦デモといっても楽しまなくちゃね、という雰囲気が伝わるかと思います。

小島さん 小島さん


この2枚の写真は攻撃開始翌日、3月21日の様子です。彼らは「Mourning Mothers(悲しみ嘆く母達)」というグループで、戦争で亡くなる子どもの母親たちがその死を悼んでいるというパフォーマンスをしていました。黒い人たちが持っている人形が子どもの死体を表しています。

小島さん 小島さん

海外特派員便り 第3弾 石川さん(ロンドン訪問)

Oxfam Shop 訪問記

 今回、私はロンドンを訪問するチャンスがあり、これ幸いにとピース ウィンズと同じように緊急支援や復興開発支援に取り組むOxfam(オックスファム)のアンテナショップを訪問することにしました。Oxfamはイギリスに本部を置く非常に大きな国際協力NGOで、その活躍はこの業界だと有名だと聞いています。詳しくはOxfamのホームページをご覧ください。) はイギリス全土で約700の店舗を持ち、寄付された主に、中古CD、中古書籍、フェアートレード商品、家具、雑貨、古着を扱っています。初めの店舗が開かれたのが、1948年のようですが、2002年には約30億円をOxfamに提供し、2003年には約1100万冊の古本を扱い中古書店としてはイギリス最大のチェーンになったそうです。そしてなんと、延べ2万2千人のボランティアがショップで働いているそうです!すごいですね。

石川さん 石川さん

 今回訪問したのは、ロンドンにいくつかあるOxfam Shop の中のDrury Laneの店舗。店番をしていた2人のボランティアさんと店主のスタッフ(?)の方が親切に対応してくださり、いろいろお話を聞いたり、作業場を見せていただいたりしました。写真を少し説明すると、左上の写真は店構えです。このロゴや色は統一されたもので、こんな感じでピース ウィンズ ショップがあればな〜と頭で想像していました。この店舗は中規模くらいだと思うのですが、入ったところには古本がジャンル別に分けられて並んでいました(右上)。私がいた小一時間の間にも絶え間なくお客様が訪れていて驚きました。お店の奥の方には古着が並んでいましたが(左下)、どれも洗濯されアイロンがかけられてロゴの入った値札がついて、ちょっとしたブティックの様でした。これらの古本や古着は全て寄付されたもので、寄付は各店舗で受け付けているそうです。そして、近くの店舗と在庫を融通しあいながら、各店舗の品揃えに特徴を出しているそうです。写真をご覧になって分かるようにディスプレーが統一されいて、そこは私たちがイメージするリサイクルショップよりずっと洗練されたものでした。

石川さん 石川さん

 最後の写真はボランティア募集のポスターですが、Oxfamほど大きな組織にすぐにはなれなくても、Oxfamのように社会に浸透したピース ウィンズのボランティアになっていければな〜とおもって、お店を後にしました。

海外特派員便り 第4弾 青木さん(イギリス留学)

『留学で感じたPWJでのボランティア経験の意義』

 2004年6月から8月までの3ヶ月間、ボランティアとしてお世話になりました青木です。2004年9月からブラッドフォード大学平和学部修士課程に留学し、2005年9月に帰国しました。この海外特派員便りでは、PWJでのボランティア経験が留学中どのように役立ったか、について簡単にお伝えしたいと思います。これを読んでくださった方の中で、PWJでのボランティア、及び国際協力に興味を持って下さる方がいらっしゃれば望外の喜びです。

 さて、私が学んでいた平和学という学問は、学際的なアプローチを用いて平和の達成を目指す価値志向型の学問です。国際政治学、社会学、倫理学など幅広いアプローチを取る事が一つの特徴です。世界各国から集まった120人余りの修士課程の学生との意見交換や交流を通じて、平和に関するさまざまな問題を学術的に学ぶ事ができました。

 留学する前に、PWJでは、お中元発送や研究部での製本作業、ニュースレター発送などをお手伝いさせて頂きました。このボランティア経験は、主に以下の三点において、留学に大きく役に立ちました。第一に、PWJでNGOの雰囲気を生で感じ、職務内容を垣間見ていたおかげで、大学でNGOについての講義を聴いた時に実感がわき、深く理解する事ができた事です。第二は、人との出会いです。ボランティア中に知り合ったスタッフの方が、丁度私と同じ時期にイギリスに留学していたので、ロンドンで情報交換を兼ねてお会いした事がありました。また、私は物流企業で働いていた事がありますので、ロジスティクス部門のスタッフとNGOの物流の現状などを話す機会を持つ事が出来、とても貴重なお話を伺う事ができました。第三に、研究部での製本作業を通じて多彩な文献に触れる事ができた事です。研究部ではボランティアに対して図書の貸し出しをしているので、ボランティアをしに行くたびに本を借りるのを楽しみにしていました。これは本当にお薦めですよ。

 留学中に感じた事は、日本とイギリス社会においてNGOの認知度が大きく異なることです。例えば、イギリスでは『ガーディアン』など有力新聞の就職欄を見ると、チャリティーという項目があり、10ページ近くがNGOなどの人道支援団体の募集で埋め尽くされています。イギリスでは、国際協力でプロとしてご飯を食べていこうという人達が、日本のそれとは比較にならないくらい大きいのです。また、アカデミックな文脈にNGOが頻出する事にも驚きました。もちろん、私が平和学部というNGOと関わりの深い学部にいたこともあるのですが、大手の国際的なNGOは学術書の中に固有名詞で登場しますし、国際的なNGOが平和構築の中で果たす役割や位置付けについて紛争解決学の中でしっかりと研究されています。これらの点は日本の現状とは大きな隔たりがあるのではないでしょうか。

 最後に、これからボランティアをしようと思っていらっしゃる方や、現在されている方へメッセージを送りたいと思います。現地だけが現場ではありません。日本のNGOでボランティアをする事を通じて大きな社会貢献ができます。また、東京事務所で働かれているスタッフの真剣な仕事ぶりや団体の雰囲気を感じる事は後々とても役に立ちます。是非、PWJでのボランティア経験を通じて社会貢献をしてみて下さい。それはきっと留学に役立つという事のみならず、今後の皆さんの人生にも一つ新しい色を加えてくれると思います。

 
   

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