スタッフ・インタビュー
第1弾 大西健丞(おおにし けんすけ)さん
大西健丞さん(写真左手)はピース ウィンズ・ジャパンの統括責任者をなさっています。聞き手:ボランティア(写真右手)
― ここ最近だと思いますが、かなり多くの人たちが『国際協力』に興味を持ち始めている気がします。そういった実感はありますか?
『ありますよ。特に神戸の震災以前にNGOに関わっている身としては。やはり、あの震災を境にボランティアというものが注目され、そこから派生して国際協力とかNGOに光が当たり始めた気がしますね。』
―なるほど。では、あの阪神・淡路大震災がひとつのきっかけとなったわけですね?
『そうですね、この10年で大きく変わったと思います。』
―そもそも大西さんが『国際協力』に興味を持ち始めたきっかけは何ですか?
『きっかけは、東南アジアを旅行しているときに、地域のNGOに色々お世話になったんです。泊めてもらったり、飯を食べさせてもらったり・・。』
―ということは、わりとささいな体験からはじまったんですね。
『まぁ、いちおう大学でもそういった分野の勉強をしてましたからね。』
―では高校の頃からその分野を勉強しようと考えていたんですか?
『いや、高校の頃は水泳ばっかりしてました(笑)。だから、18以降ですよ、興味を持ち始めたのは。』
―ピースウィンズは、アフガニスタンやイラクのクルド人自治区など、かなり治安の悪い場所での活動が多いと思うのですが『恐怖心』や、『自分の命の危険性』みたいなものは、やっぱりあるんですか?
『ありますよ。だけどね、だんだんマヒしてくるんです(笑)。でも一瞬なんですよ、命がなくなるっていうのは。その一瞬の判断を誤るとアウトですね。そういうのを何回も見てきました。』
―じゃあ、いつも気をはってないといけないですね。
『そう、でもいつも気を張っていると人間っていうのは壊れだすんですよね(笑)。だから気を張ってなきゃならない時と、気を抜いてなきゃいけない時ってのがあると思います。』
―この『国際協力』の仕事をしていて一番ツラかったことと一番嬉しかったことを教えてください。
『これは、前にいたNGOでのことですが、小さな団体だったので、現地に行っても思うように活動ができないこともありました。そういう時に、現地の人たちにだんだん罵られるんですよ(苦笑)。そういった無力感を感じたのは辛かったです。何のために自分がそこにいるのかって。逆に嬉しかったことは、非常にひどい状況にある場所にいって、自分がそこに存在したから状況が改善したっていう実感を得られたときですね。』
―僕自身、大学生で今ピースウィンズでボランティア をしていますが、最近感じるのは学生や若い人たちの『国際協力』への関心度が高まっているということです。そんな若い人たちにメッセージがあれば。
『バックパックでも何でもいいからとりあえず現場(いわゆる第三世界など)に飛び込んでみたら?ということですね。お邪魔虫扱いされるかもしれないけど、若さという特権で何でもできますから ね。やっぱり体験しなきゃね。』
―最後に、大西さんがもっている夢やビジョンがあればお聞かせください。
『まぁ、NGOだけじゃなくシンクタンクとか財団とか市民社会を構成する各団体が一つのセクターを担えるような社会にしたいですね。日本では、政府が第一セクター、経済界が第二セクターとい われていますが、日本には第三セクターがまだないんです。財団が強ければ、それだけ研究機関も 発達するし、NGOも大きくなってきます。相互関連なんですね。そういうのを若いうちにできる だけ整えて、後にそういったものが少しは発達した社会にしてたいですね。』
―かなり大きなビジョンですね。
『そうですかね、かなりこじんまり言ったつもりですけど(笑)。』
―ははは(笑)。どうも、ありがとうございました。
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